＜A＞
　嫌ですよぅ、今更他人行儀に振舞うなんて、
　ちょいと酷すぎやしませんか？
　あんなにご寵愛下すったのに

＜B＞
　そら、その震える口唇を塞いで
　奪い去りたいでしょう？

＜A´＞
　嗚呼、そんなにあたくしの名が知りたいと
　仰るならば、どうぞこの手をお取りなさい
　怯える必要(こと)が何ぞありましょうや　

＜B´＞
　あたくし所詮は“狂気(あい)”という、
　アナタの感情(いちぶ)でしかないの

＜サビ＞
　ねぇ？　甘く柔らかなあの肢体(からだ)、
　ご自分のものだけにしたいでしょう？
　なら早く、もう一度あたくしをご寵愛下さいな

　アナタの本能(アイ)が　望むままに……

　

ライセンス

その囁きを　アナタはどこから　聞くのか

ヤヅキ

　「アい」を改題＆微修正

　主人公というか“あたくし”に、実はハッキリとしたイメージキャラはいません(一応ミクを置いていますが)なので目にされた方、全員が好きに想像してください
　

　“あたくし”は、“アナタ”の「感情」であり「妄想」であり「夢/幻」であり「悪魔の囁き」でもある……実在しているかもしれないし、存在しないのかも知れない。
　唯一決めているのは、そんなイメージだけです