瞑目
とじられたまぶたは光さえ感じず
きみは暗闇でただひとり
手をのばしても空を切る
ゆくえしれず さまよう
暗闇がすきと呟いた
まるで母親みたいだと
白い肌 感じたことのない
母の影を視ているの
光なんていらない
空ろな目をして言うんだ
からだをひきずり 手探りで進む
闇に隠された歩み 途は視えない
光の中 歩む僕に足りないもの
きみが教えてくれたんでしょう
光の視えないきみへ
その小さな手をひいて
いつも並んでただ歩こう
世界が視えない君のために
僕が世界を伝えよう
途の果てが地獄でも
繋いだこの手は離さないから
愛しいきみを呼ぶ
願わくば この杳い途の先
光が待っているように。
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