どんな夜もいずれ明けるんだろう
いつかの静けさを拾い集めていた
更けるのを待っていた別々の夜の中で
顔を隠している似つかない朝
望んだはずのくだらない幻を見て
どこにもいない号哭を認めたら
木洩れ日が差すあの場所まで行けるかな
淀んた夜を通り越した君の後ろ姿を追っている
抑え込んでいた涙の足跡を辿っていたけど
この夏に迷い込んでしまっていた僕はまだ行けないみたいだ
そんな朝もいずれ来るんだろう
いつもの寂しさを捨てられずにいた
重たくて冷たさが残る反射する影
まるで感情の無い人形のよう
与えられたはずの温かくも美しい報い
ありもしない喧騒を放ったら
求めていたあの温もりまで手が届くかな
忘れた朝を思い出した僕は手を伸ばした
照らされていた光の粒を心にしまっていたんだ
あの夏に何かを残したままの僕は何を思うのだろう
去りゆく君の後ろ姿を追いかけた光の中で
もう何もあげるものは無いよって君は言うけど
でもまだ何かが足りないみたいなんだ
潤んだ声でいつかの君の名前を呼んでいる
今も変わらない後ろ姿を追い越していたんだ
あの夜に何かを残したまま一人溺れていった僕は
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