「30%花火」


コンクリートを叩く音から
弾き出されたアンサンブルで
もしかしたら、でも、もし浮かんだ
数センチの距離感


「明日も雨模様でしょう」
神様に裏切られた気分です
散々だってべそかいて
瞳を閉じてはただただ祈った

嘘だって逸らしてた その先の優しさを見て
まただ 心 跳ねる 金魚のように

カランコロンと 音を立てて 駆け出す夏の欠片
ほんのり肌寒い夕暮れ 夜を起こしつつ
これが最後 かもなんて そっと上書きして
2つの影に手を振るんだ


ヨーヨーの弾んだ音と
喧騒の中に混じる君の声
楽しくてしょうがないのに
なぜだかここがちくりと痛むの

不意に打ち上がった 鼓動と光に包まれ
触れて しまう 指先 があついんだ

そっと傾く ビー玉と 弾けた泡の粒が
カラフル乱反射して赤 頬も染めていく
そっくりだと 差し出した りんご飴は甘く
今を思い出に変えていく


恋にならなければ
笑って過ごせるの
さあ笑って 強がり
ピエロ みたいにほら
ねえね 気づかないで 君と
目と目 合うと 魔法 解けて 消えちゃうの


カランコロンと 音を立てて 駆け出す夏の恋心
どうして このままでいさせて くれないのでしょう
君への 好きって

なんでこんなに 苦しいのに カラフルに色づくの
笑って 泣いて 怒って また 花が咲いていく
捕まらない 花弁に 手を伸ばして云うの
強がって また来年も、と

そして君は 無邪気に 笑うんだ
この夏は 二度と来ないのに

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

◎ 30%花火

あの子は君のことが好きで
でもわたしも君のことが、

閲覧数:244

投稿日:2017/09/16 17:58:04

文字数:651文字

カテゴリ:歌詞

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