「うぃーん」
「わーリンが壊れたー」
「こ、壊れてませんよぉー!ぶんぶん!」
「わーリンが壊れたー」
「ふ、ふぇ~、ちょっとふざけてみただけなのに・・・うぅ・・・・・・」
「わーリンが馬鹿になったー」
「馬鹿じゃないってーの!ばーかばーか!」
ということで小雨止まない休日午後(今日平日だけどスルーしておいて)、
黄色い二人が遊んでいた。多分。
「第一、何さ君、うぃーん・・・・・て、っぷ」
呆れたように喋っていたレンだが、様子を思い出したのか、吹き出しそうになり両手を口の前に持っていった。
それを見てリンが、
「うくぁーーー!レンが笑ったぁあーーー!ばかー・・・。
・・・・・・人を馬鹿にしちゃいけないんだぞぅ!」
軽く喚いた。
するとレンは更に吹き出しそうになって、口を押さえて、
「ぷ、っふふ、・・・・・・何だよー、
今もさっきも、リンだって人を馬鹿にしてるじゃないか?」
「うっ」
リンさんまけました。
さすがにいつも強気でいるリンも、レンには敵わないようだ。
ただし、
腕力を除いて。
「うぁあーーー!悔しいよー、ちくしょーっ」
そうしてリンは、
「おどどりゃあ!」
「ほへっ?」
レンに布団を巻きつける。
「な、ちょ、リッ、ん、何す、るふふふ!ふぉんもうふふふ!」
ぐるぐる巻く。巻く。巻く。幕。膜。。撒く。蒔く。捲く。播く。マク。巻く。巻く。
「んんんんんっも、ももん、ふふ!ふんふがmあjhcn※‘@¥M'V%&C-%$%・・・」
・・・・・・すっかりすっぽり、レンは全身布団になってしまった。
もはや誰かわからない。
というか、
ビジュアル人間じゃない。ラップの芯。
「そしてこうだーぁ!」
げっし、とリンは思い切り巨大なラップの芯(inレン)を蹴り飛ばした。
「ぐんもぉっふぉ」 ガン。
転がる。
壁にぶつかる。 「んも”っほ」
ゴン。 「んぼっほ」 止まる。
また蹴る。
「ぶっふぉうっふ!」 ごろ・・・・。
転がる。
転がる。転がる。転がる。
「んも”も”っも”もももももおおおおお”」
ごろごろっろおおおおおおおおおおおおおおおおお。
「あ」
リンは目を大きく開き、その様子に吃驚したが、すぐに戻り「失敗☆」と小さく舌を出した。
そしてコツンと自分の頭を叩く、フリ。
「ごめーん、レン!悪気は無かった!うん!」
言っていることとやったことがかみ合わないっているのは誰もがわかっている。本人以外。
どんどん転がる巨大なラップの芯(inレ以下略)は、スピードを緩めない。
階段を、転がるように(転がってるけど)降りていく。
全身巻いてるから、ダメージは0、無傷だと信じよう。
「なむあみだぶつ、っと」
リンは軽く手を合わせて、送った。いろんな意味で。
・・・・・最終的にカイトにぶつかって、巨大なラップの芯は動きを止めた。
最初、カイトは驚いていてとても怒っていたが、
中身がレンだと知ると、にへっと口元を緩みに緩めた。
そして、でっへへ、と幸せそうにレンを巻いていた布団を持っていってしまった。
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噴石と共に どら焼き飛散...縁起がいいはずの歌(Side R)
yjogw
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