風のない世界の果てから
ココロ 揺らす はばたきの音
古い 言葉 囲む木箱に 流れた
包む 霧に 浮かぶ 躯(からだ)は 静かで
暗い 森に 並ぶ瞳は 濡れてた

眠る 意味を 取り戻せ ずに 只 漂う
ツタの 渦が 夢を塞ぐの ほ ら 変ね
知らぬ 花の 香り 咲かす 混じりあった 季節から
映す 影で やっと気づいたの
あ、黒蝶(アゲハ)の夢だね

呼び声が響く

はばたいていた
木々の トンネルは 廻る
過去 ゆらゆら 眩(くら)んだ
光と影越え

虚ろな林の坂で 流れた歳数え
産声は風車 万葉に巡る声 
友情の川の先で 花摘みの眺めからは
誘い水で作る道の 春は未だ来ない

想いは 螺鈿(らでん)のまま 永久(とわ)の海に凪ぐ
迷いの森を越え アタシは 知ってしまったの

羽よ 羽よ もっと 強く はば たいて よ
風よ 風よ もっと 速く 連 れ て 行って
空よ 空よ 眩(まばゆ)いほどの 光子で 満たして おくれよ
時よ 時よ 止まって欲しいの
あなたは気づかないまま

辿る 辿る 遠い 記憶は 愛 の 途 中
届け 届け 響いて おくれ あなた の元へ
燃える 燃える たぶん 最後の はばたき に なるのだから
消えて 消えて やっと 繋がるの
ずっと 愛しているから

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

バタフライ・エフェクト

ハルカさん の曲
http://piapro.jp/t/c08U に寄せて

とてもドラマ性のある幻想的な曲だと思いました。

普段はここまで印象的にしないのですが、
ハルカさんの他作品を見て、かなり思い切った構想と表現を試みてみました。
募集当初からコツコツ作ってたのですが、なんとか形になったかなと思います。

■解釈
葬儀から火葬までの短い間、
少女の魂が、蝶の姿、又はその重なりとしての霊体で、現世に戻り、
遠くにいる愛する人に会おうとする物語です。

■後記
不採用でしたが、採用されたmemeさんの詞はとても素晴らしくて納得の落選でした。memeさんの他の詞も読んだのですが、ヤバイくらいに素敵で、とにかく感動していた。今まで他の方の素敵な詞をそれなりに読んでいて、そう簡単には感動しないようになってはいるんですが、久々にそれがありました。

■後記2
完成した動画を見たのですが・・・ため息がでました。とても良かったです。そしてこの曲に自分の詞が載っていたらとか、想像してしまった・・・未練ですよ、ホントに。
でも、この詞を越える事ができるのか?と言われると自信はない。でも、響きの部分は多分、私の詞がいいと思う・・・そう信じないと、今は持たない。それくらい、いい歌でした。

閲覧数:299

投稿日:2013/04/16 00:16:16

文字数:550文字

カテゴリ:歌詞

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