日が射す地面を 踏み歩んで
眩しい陽射しを 浴びる体
淀んだ雲に 見え隠れする
太陽が言うのは 冷たい天気
雨降り地面は 水溜まりが
素敵な模様を 作っている
輝く雲が のんびり進む
太陽は笑顔で 地を暖める
「珍しいなぁ…」晴れの少年は言う
「初めまして」雨の少女は言う
太陽が雨を 見つめる日に
二人 偶然 出会った一日
滅多に重なることのない天気
暖かさを知った 彼女は伝えた
虹色輝く虹が見えそうだ
美しさを知った 彼は語りだす
日が射す地面を 踏み歩んで
眩しい陽射しを 浴びる体
光にずっと あたってないと
大空の向こうに 行っちゃうんだよ
雨降り地面は 水溜まりが
素敵な模様を 作っている
滴にずっと あたってないと
大地のどこかにね 消えちゃうのです
「会えないかなぁ…」少年は呟いた
「会いたいけど…」少女は呟いた
太陽は雨を 拒むように
雲に 隠れて 目をそらしている
滅多に重なることのない天気
二人出会ってから 心が変わって
虹色輝く虹が恋しくて
会いたくて会えない 涙零れ出す
足跡残して これが最後かな
狐は嫁入りに向かわない
境目探して 何年経っただろう?
雫は光を避けるように落ちていくだけ
「花は枯れるように 雪は溶けるように
光は空に のぼるものだ
だから気にしなくていいのさ
もう一度 もう一度 笑うように」
曇天の下 止むことのない天気
二人はとある日に 雨の中 再会した
儚く消えゆく彼は微笑んで
泣き出した少女に想いを伝えた
重なる手と手 珍しい温かさ
少年は雫と 共に消えていった
見えない姿を少女は探して
空に浮かんだ虹も気付かずにいた――
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