砂の海に一人きり 絶えず島で待ち続け
遥か先の地平線を 見つめている少女

真夏時の昼の風 真冬時の夜の風
運ばれていく砂の中 静かに待つ少女

季節など知らずに 時間さえ忘れて
方角も失い ただ彷徨う様に進む

星屑達を散りばめた 星絵巻を空へと
共に浮かんだ月は 砂漠を照らし出す

星絵巻だけを頼りに 進み行く旅人は
いつか辿り着けると 求めるは楽園


砂の上で朦朧と 船に揺られ進み行く
遥か遠い地平線に 見つかると信じて

揺らめくのは蜃気楼 瞳映し吸い込まれ
意識手放す旅人へ 惑わす幻か?

意識など朧で 力さえ失い
霞み行く視界で 遠くで聞こえる歌声

泉流れるせせらぎの 旋律に歌を添え
一人少女は歌う 遠くに響かせて

迷い疲れた旅人が 遠く耳にした歌
導かれた先には 求めてた楽園


出迎えた少女は この地の守人か?
疲れた旅人を 優しく包み込む


物寂しげそうな笑顔 少女は遠く見つめ
まるでそれは失った 何かを待つ姿

星絵巻だけを頼りに 辿り着く旅人へ
歌を歌う少女は 楽園で一人待つ


++ ひらがなver ++


すなのうみにひとりきり たえずしまでまちつづけ
はるかさきのちへいせんを みつめているしょうじょ

まなつどきのひるのかぜ まふゆどきのよるのかぜ
はこばれていくすなのなか しずかにまつしょうじょ

きせつなどしらずに じかんさえわすれて
ほうがくもうしない ただただようようにすすむ

ほしくずたちをちりばめた ほしえまきをそらへと
ともにうかんだつきは さばくをてらしだす

ほしえまきだけをたよりに すすみゆくたびびとは
いつかたどりつけると もとめるはらくえん


すなのうえでもうろうと ふねにゆられすすみゆく
はるかとおいちへいせんに みつかるとしんじて

ゆらめくのはしんきろう ひとみうつしすいこまれ
いしきてばなすたびびとへ まどわすまぼろしか?

いしきなどおぼろで ちからさえうしない
かすみゆくしかいで とおくできこえるうたごえ

いずみながれるせせらぎの せんりつにうたをそえ
ひとりしょうじょはうたう とおくにひびかせて

まよいつかれたたびびとが とおくみみにしたうた
みちびかれたさきには もとめてたらくえん


でむかえたしょうじょは このちのもりびとか?
つかれたたびびとを やさしくつつみこむ


ものさびしげそうなえがお しょうじょはとおくみつめ
まるでそれはうしなった なにかをまつすがた

ほしえまきだけをたよりに たどりつくたびびとへ
うたをうたうしょうじょは らくえんでひとりまつ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

オアシスの少女

つきのPさんの素敵な曲に応募させて頂きました。

http://piapro.jp/t/iVuL

とても幻想的な感じで透き通るような曲に心惹かれました。
一人砂漠の中にいる少女の話。少女は絶えず旅人を待ち、そしてそのオアシスに足を踏み入れた者しかその少女を知らない。
そんな歌詞です。

因みに、「星絵巻」とは「星座」の事を指しています。
星座には色んな物語が隠されているので、「星絵巻」と表現しました。


残念ながら不採用です。

閲覧数:250

投稿日:2010/10/29 22:05:42

文字数:1,092文字

カテゴリ:歌詞

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  • つきのP(きつつきのわ

    つきのP(きつつきのわ

    ご意見・ご感想

    紲亜さま

    こんばんは。つきのPこときつつきのわです。
    このたびは歌詞のご応募、誠にありがとうございました。
    悩みに悩んで選考した結果、
    ねころーど様の「月だけが見ていた」を採用させていただくこととなりました。
    今回は紲亜様の作品を採用するに至りませんでしたが、
    今後もPIAPROで歌詞募集を行う予定ですので、機会がありましたら
    よろしくお願いいたします。
    なお、ボーマスで頒布するCDですが、歌詞を応募していただいた方には
    採否にかかわらずお渡ししますので、お越しの際はブース(H05,06)へお立ち寄り
    いただければ幸いです。

    2010/11/04 21:50:55

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