逆光のゆらめき
迎え火はまだ早い
船縁の苔
人の声
潮の声
もはや聴こえず
人絶えず
色変える信号
通る車は緊張
躍る我らの心臓
どうかこの夜だけは
此処に戻れカメラ
構える離れる

普段の閑静
上がるは歓声
栄華の凱旋
眠りを裂いて
腕を伸ばした
停滞した有機溶剤
東西南北
ガソリンの臭い
青リンゴの飴
夏空写したブチ抜ける晴れ
爪の先から髪まで染めて
雲の端には藍が見惚れた

灼ける熱思い返せない
この夏も繰り返す未来
エアコンの排気臭を嗅ぐ
カビ臭い風が
頬をくすぐる
キレの悪いハムカツ
店先に留まる
子等は暑がる
溶けそうなアスファルト
燃えそうな断片の項を呼び覚ませ

鳴蝉のゲリラ豪雨に
共鳴する夏の記憶が
幾度も幾度も廻り合わせ
逃げ水が消え入るように
道を侵して周る
この夏も酔い醒めぬ
思わず追い風が
涙を流して消えた

Wind of recollection blows.
You can hear,if you eye,close.
Sound that the body knows.
Silence is hidden in shadows.

砂がついたままの裸足
煙が染み込む畳
窓辺から流れる囃子
風に吹かれている柳

青空に打ち上ぐ花火
うつつの昼寝は浅い
懐に忍ばす駄菓子
色褪せた衣は淡い

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

CICADA RESONANCE

CICADA RESONANCEの歌詞です。歌ってみた等の参考に使ってください。

閲覧数:69

投稿日:2023/07/22 18:03:36

文字数:567文字

カテゴリ:歌詞

クリップボードにコピーしました