リン「なによあの衛兵!かんじ悪いんだから、失礼しちゃう!」
レン「まったくだぜ、ミク姉大丈夫?」
ミク「え、えぇ・・・」
リン「だいたいいつまで待たせる気よ~」
レン「同感」
カイト「う~ん、組織っていうのは色々大変なんだよ」
レン「俺たち体よくあしらわれてるんじゃね?」
リン「世界を護る騎士団~とか言っちゃってるけど、あんなのばっかの集まりなわけ?」
「こうなったらガツンと乗り込んでやるしかないわ!」
レン「いいね、賛成~」
カイト「こらこら!まったく君たちは」
「・・・・・・それにしても、少し気になるな」
リン「わざわざフェアリー御一行様が進言に来てあげてるっていうのに」
レン「どんだけ重大なことかあいつら解ってないんだよ」
カイト「・・・・・・」
ミク「カイト?」
カイト「・・・少し様子を見てくる」
リン「あ!カイト兄ズルい!私も行く!」
レン「もちろん俺も行くし、そうなるとミク姉だけ置いてくわけにいかないよね?」
ミク「私も行きます!」
カイト「ミクまで・・・」
ミク「なんだか不安で・・・、早く騎士様にお会いしてお伝えしたいんです」
カイト「・・・わかったよ」
●城内の散策へ
カイト「・・・誰にも会わないな」
リン「ラッキーじゃん」
レン「警備ガバガバすぎだろ」
カイト「いや・・・静かすぎる」
ミク「・・・あの」
リン「どしたのミク姉?」
ミク「変なにおい・・・しませんか?奥の、あの部屋・・・から・・・」
レン「ミク姉顔色悪いよ、ねえカイト兄?」
カイト「この臭い、まさか・・・血?!」
リンレン「え?!」
●扉に駆けよって部屋の中へ
「!!!!」
●部屋の中は血が飛び散って真っ赤に
●血まみれの騎士が倒れていて、それを見下ろしている後姿の男
ミク「きゃぁああああっ!騎士様!!」
リン「ミク姉!」
レン「なんだよ、これ・・・」
カイト「貴様がやったのか?!!」
男「・・・・・・そうだ」
カイト「!!」
レン「最強の騎士じゃなかったのかよ・・・」
男「最強か・・・」
リン「な、何考えてんのよアンタ!なんでこんな事・・・」
男「世界を救った伝説の騎士様がどれ程の力か知りたかった・・・それだけだ」
ミク「非道い!!」
カイト「そんな・・・まさか・・・」
男「・・・・・・」
●男が振り返る
「!!!」
ミク「え?・・・カイト?」
リン「嘘?!なんでカイ兄と同じ顔??」
レン「どういうことだよ、これ?!」
カイト「っ・・・・・・ぁ」
「あーーーーっ!!何コレ、血まみれじゃんか!!」
●ルコとラカンが扉から入ってくる
ルコ「ちょっとアカイト!死体はボクがもらうんだから壊さないでって言ったじゃん!」
「あ~あ~、顔に傷つけてないだろうなぁ?」
レン「何だこいつら?!」
ルコ「およ?何こいつら?」
リン「そ、それはこっちのセリフだってば!」
ルコ「へ~、君カワイイね☆」
リン「へ?!」
ルコ「と~~っても綺麗な、碧眼♥」
リン「ひっ」
レン「リン!」
ラカン「おいルコ」
ルコ「はいはい」
ラカン「アカイト、どうするんだ?・・・・・・消すのか?」
レン「な!」
アカイト「・・・放っておけ、こいつは何もできん」
カイト「!!」
「アカイト!どうしてこんな・・・」
ルコ「うっそ!何こいつ、アカイトと同じ顔じゃん?!」
カイト「・・・」
ルコ「へ~、ふ~ん、大事だから手を出すなって?」
アカイト「そんなわけあるか」
「こいつは戦うのが嫌で片田舎に逃げた腰抜けだ。今度だって大人しく逃げ帰る」
カイト「アカイト!!」
アカイト「フッ、俺を斬れるのか?」
カイト「そんなこと・・・できないよ」
アカイト「・・・チッ、つまらない答えだ」
●アカイトがカイトの横を通り過ぎて部屋を出て行く
ルコ「アカイト~、こいつらどうするの~?」
アカイト「好きにしろ」
ルコ「え~、ラカンどうする?」
ラカン「無駄な殺生をする気はない」
●ラカンも去っていく
ルコ「ちょちょちょ!コレ運ぶの手伝ってよ!」
ラカン「要るのなら自分で運べ」
ルコ「ちぇ~、しょうがないな~」
ミク「はっ!騎士様の身体に何をする気なの?!早く手当を・・・」
ルコ「あはは、もう死んでるよ?」
ミク「!!」
ルコ「綺麗な顔してるからボクのコレクションに欲しかったんだよね、この死体が」
ミク「死体・・・を・・・?」
ルコ「もちろん」
リン「なっ・・・」
レン「・・・狂ってるぜ」
ルコ「え~、こんなに素敵なのに・・・ふふふ」
「このままだと腐ってくだけだけど、こうすれば・・・」
●騎士の死体が起き上がる
ルコ「ボクの言う事を聞くとってもイイ子」
ミク「なんて非道いことを・・・、ああ、騎士様」
ルコ「そうかな??ボクより非道い人間なんていっぱいいるよ?」
「でもそっか、そんなに大事なら返してあげる!ホラ」
●騎士の死体がカイト達に歩み寄る
ルコ「ボク、もう行くけど・・・あんまり壊さないであげてね。クス」
●ルコも去り、追おうとするがレオンに阻まれる
レン「嘘だろ・・・なんで死体が動いてんだよ・・・」
カイト「・・・きっとあの子は、ネクロマンシーだろう」
リン「あ、あれと戦うの?!だって・・・最強の騎士なんでしょ?!」
カイト「・・・」
ミク「騎士様・・・・・・。私、戦います」
カイト「ミク?!」
ミク「世界を護り続けてきてくださったあの方を眠らせてあげたいんです」
カイト「・・・・・・わかった。手伝うよ」
ミク「!」
レン「カイト兄さんだけにカッコイイとこ全部やらないっての」
リン「こ、怖くなんてないんだからね!」
ミク「みんな・・・・・・、お願い!」
●死体レオンとの戦闘へ・・・
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