MEIKO姫はちらりと肩を落としていたKAITO王子を見ると目を瞠りました。
KAITO王子が着ていた、元はとても高級そうな服がぼろぼろだったからです。
よく見ると、体中のあちこちに傷を負っていました。
「あんた・・・なんでそんなになってまで・・・」
MEIKO姫のつぶやきに似た言葉にもKAITO王子は律儀に答えました。
「塔のてっぺんで一人で百年も眠ってるなんて、寂しいだろうなと思って・・・だから一刻も早く目を覚まさせて一緒にいてあげなくちゃと思って・・・あはは、結局無理だったんだけど」
それは、MEIKO姫を助けに来たKAITO王子のもう一つの理由でした。
その言葉に、MEIKO姫は、
「そんなこと・・・ない。寝てたんだもの。それに、これからも寂しくないわ。誰かさんが一緒にいてくれるんだもの」
それを聞くと、KAITO王子は顔を上げてMEIKO姫のことを見つめ、
「めーちゃん!!」
MEIKO姫に抱きつこうとしました。が、
「ぐほっ」
「あ、ごめん・・・つい痴漢用護身術が・・・い、いきなり抱きついてくるからよっ」

そうして、国中の人達も眠りから覚め、再び活気あふれる国になりました。めでたしめでたし。

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眠れる森のMEIKO姫4

めでたしめでたし・・・なのですが、まだ続きがあったりします。
番外編というか、おまけ・・・その後、みたいな感じですね。

MEIKO姉さん曰く、
「あたしが主役になったからには、みんな幸せになるのよ!」
だそうです。

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投稿日:2009/03/26 17:59:01

文字数:511文字

カテゴリ:小説

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