
夜空綾なす月輪の煌めきよ 今宵此の心宿れ
幽寂纏いし短夜 眺め遣れば
消えゆく数多の灯り 嗚呼 ひとつまたひとつ
侘しさと夏夜の香り 昔日の面影辿り
満ちた月の光為す花に風 真幸くあらばまた還り見む 嗚呼
想い馳せる彼の人に及ぶやうに せめて夜もすがら祈る
ゆらゆらと踊る袖を 濡らし観ず
揺蕩う徒路の先は 何方へ打ち続く
慕わしい愛としき人よ 君死にたまふことなかれ
夜空綾なす月輪の煌めきよ 泡沫の幻に湛ふ光を
滲み霞むその貌 消えぬ間の 刻を唯そっと抱く
満ちた月の光為す花に風 真幸くあらばまた還り見む 嗚呼
想い馳せる彼の人に及ぶやうに 祈り続けては・・・
月夜に咲く儚い灯よ 揺らめいて煌めいて刹なる刻を
想い連れて散りゆく花 今宵此の心宿れ
終えし灯よ 心灯せ
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