――僕の心臓がね、止まる頃にはね、きっとこの世をね、満喫し終わってると思うんだ。
「おはよ、〇〇君。」
「あ、おはよう。」
「一緒に学校行こう。」
「うん。」
【 いつもの朝。彼女が迎えに来てくれる。それだけで今日はいい日だ、って思える。やりたいことが出来てるって感じがする。】
「ねぇ、〇〇君。数字の宿題やった?」
「数字の?…忘れてた。ゴメン、写させて!」
「え~、どうしようかなぁ?お弁当のタコさんウインナーくれるならいいよ。」
「マジ?やった!」
「もぅ、次から気を付けてよね。ほら遅刻しちゃう。早く行こ。」
「うん。あ、待って。俺走れないんだ。」
「どうしたの?足挫いたの?」
「…ん、まぁ、そんな感じ。」
「そっか。じゃあ、ゆっくり行こう。」
「ありがと。」
《キーンコーンカーンコーン》
「ゴメン、俺のせいでギリギリになっちゃって…。」
「何言ってんの。怪我してるんだから仕方ないよ。」
「…そうだな。」
《教室》
「お!2人で仲良く登校ですか。暑いね~。」
「うるせぇっての。」
「照れちゃって。あ、そういえば数字の宿題やった?」
「やってない。でも、□□に写させてもらう。」
「いいよな~、お前は。美人で勉強も出来る□□ちゃんと付き合えて。□□ちゃんを俺に下さい!」
「やるわけねぇだろ。殺すぞ。」
「じょ、冗談だよ。マジに睨むなよ。怖ぇよ。」
「…ならいいけど。そろそろHR始まるから黙っとけ。」
「はいはい。わかりましたよ~。お、先生来た。」
「みんなおはよう。出欠確認するぞ。」
《お昼休み》
「□□、昼飯食べようぜ。」
「うん、ちょっと待ってて。すぐ行く。」
《屋上へ》
「「いただきます。」」
「〇〇君。朝のこと忘れてないよね?」
「何かあったけ?」
「あったよ!宿題写させてあげたんだから、タコさんウインナーもらうからね。」
「わかったよ、ほら。」
「やった。ついでに卵焼きもちょうだい。」
「何でだよ。ついでって何だ、ついでって。」
「いいじゃない。忘れてた分の利子よ、利子。」
「俺の食う分なくなるだろ。」
「ケチケチしないのっ。」
【 こういう関係がすごく心地いいんだ。キミの隣で笑い続けてたいと想うんだ。】
「あのさ、今度の日曜日にデートしない?」
「いいけど…、何で急に?」
「…なんとなく、かな。」
「ふーん。どこに行くの?」
「水族館。チケットもらったんだ。」
「水族館かぁ。ペンギンいる?好きなんだよね。」
「いると思うよ。イルカもいた気がする。」
「へぇ~、スゴく楽しみ!早く日曜日にならないかなぁ。」
「ハハッ、気早すぎ。でも、ホント楽しみだな。」
「うん!」
【この胸が脈打つうちは、キミの笑顔を守っていたいんだ。】
~続く~
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禀菟
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おぉ、読ませてもらったz(殴。
文才があっていいな~
俺にくれ!!ww
続くのか、楽しみだww
次作に期待!!
2011/04/03 11:24:15