とある日のmikecatの家。(脳内)
「ミクちゃーん!」
「わあっ。どうしたの、mikeちゃん」
「んー、特に理由なし。ただ抱き付きたかっただけだよ」
「え?変態?}
「え、違うよ。これは女子高では普通の朝の日課だよ」
と、ミケは言った。
「ふーん。まあいーや。リンちゃんにも抱き付かれること多いし」
と言って、ミクは読んでいた雑誌に目を戻した。
「ところで、『私の』かわいいミクちゃんよ」
「ん?『私の』は余計だよ。で、何?」
「夏祭り行こうぜ!」
≪ボカロで夏祭り行ってみったー≫
ミク&ミクオ編
「ここで待ち合わせか・・・」
と、藍色の布地に朝顔のシンプルな浴衣を着たミクはスマートフォンを見ながらつぶやいた。
今日は地区の夏祭りである。自分のマスターである、ミケに誘われて来たのだが・・・。
「来ない・・・」
ギュッと手に持っていたスマホを握りしめる。
そう約束の時間になってもミケが来ないのだ。
「ていうか、ミケちゃんも何で待ち合わせにしたんだろ。別に家から一緒にいけば済むのに」
ミクは約束した日のことを思い出す。
『よぉし!ミクちゃん、夏祭りには待ち合わせして繰り出そうぜ!!』
『な、なんでわざわざ待ち合わせ?』
『だって、その方がデーt・・・と、とにかく待ち合わせ、いいね!』
『は、はあ・・・』
「ほんとに遅いよ~」
ミクはまた呟いた。
空もかなり暗くなり、周りには友達、家族、恋人と一緒に夏祭りを楽しんで笑っている人がたくさんいる。
ーまさかミケちゃん忘れたとか・・・?
いやいやと、首を振る。
「・・・ミケちゃんが忘れるわけないよ」
そういいながらもつい、下を向いてしまう。
ーほんとに来ないのかな。
そう思ったその時、
「何やってんだよ、ミク」
と上から声が降ってきた。
不意に降ってきた声に驚きながら声をあげると、
「ミクオくん・・・」
抹茶色の浴衣に身を包んだミクオが少し困ったようにして、立っていた。
「なんで、ミクオくんがここにいるの?」
と、ミクは買ったばかりのネギまを食べながら聞いた。
「いや、それがミケの野郎に行けなくなったから代わりにって・・・」
ミクオはネギまをおいしそうに食べるミクを不思議そうにみながら言った。
「ふーん。そうなんだ」
と言ってまたミクはネギまを食べようとしたが、ミクオがじっと見ていることに気が付き、
「なあに?ミクオくん?そんなにじっと見て」
「え!いい、いや何でもない何でもない」
「ふふふー、そんな目で見てもこのネギまはあげません!」
ふふっと不敵な笑みを浮かべながらミクはまたかぶりついた。
そんなミクを横目にミクオはほっと息をついた。そして、ハッとした顔になる。
『今ってミクと自然と間接キスするチャンスだったんじゃ・・・』
と、思い、ため息をつきながら片手で髪をくしゃっとした。
(というか、そんな抜け駆けしたら私が許さないw)
「どうしたの、ミクオくん。そんなに食べたかったの?もうないから食べたいなら買ってこないと」
「いや別にいいんだ・・・ほかの食いに行こうぜ」
「食べに行こうだよ。ミクオくん」
「はいはい」
ミクオはそんな風に自分を見上げるミクを愛おしく思った。
リン&レン編
「レーン!見てみて!!」
レンが自分の部屋で勉強していると、リンがドアを大きく開けながら入ってきた。
「なんだよリン。オレ勉強してたんだけど・・・」
レンがうんざりとしながら振り向くと、
「あ、ごめん。迷惑だったよね。浴衣見てもらおかなって思ったんだけど・・・」
と、言って申し訳なさそうに手をもじもじさせ、だいだい色に黄色いひまわりの浴衣を着たリンが立っていた。
「あ、えと、オレはてっきり、その・・・」
「うぅ、なに?」
「いや、そういうのとは思わなくって」
「ふえぅ」
「ああああああああああ!!!!リン泣くなあああ!!」
レンが大慌てで止めようとしたその時!
「リンちゃんを泣かせたな・・・」
キュピーンと目を光らせた怪物が・・・いや
「ミケ!?」
はい、そうです?ミケです。
じゃなくて、
「レンくーーん。リンちゃんを泣かしたよね」
と、腕組みしながらのミケ。
「えと、はい」
素直に認めるレン。
「うむ。この大小・・・あ、違った。代償は大きいぞ」
「・・・はい」
「判決を言い渡す」
「・・・」
「今夜をリンちゃんに捧げろ!!!」
「ははーーーー!!!・・・え?」
「レ、ン・・・・ね、レンったら」
「うん。わかったよ」
「ほんと!?やったあ~」
「はいはい。じゃ、これでみかん飴買ってこい」
「うん、レンありがと!」
昼間に見た浴衣を着たリンはレンに手をふりながら、屋台の方へと駆けていった。
言わずもがな、夏祭りである。
ま、わかってますよね?
「あとどのくらい残ってたっけ・・・」
レンはお財布の中身を確認した。
「うん、まだ残ってるな」
この財布は、
『二人はまだ中学生だもんね!』
ということで、ミケが渡したお金である。
「レーン!」
「あ、リン買ってきたのか。ってもう一口食べてる」
「うん、おいしいよ」
「一口くれ」
「え」
レンはリンの手からみかん飴をとると、一口食べ、リンに返した。
それを受け取ったリンは、みるみるうちに顔を赤くした。
それに気づいたレンはリンの顔を覗き込みながら、
「リンどうしたんだ?顔赤いぞ」
と、言った。
リンはびくっと、してから、
「な、何でもない!レンのえっち!」
「はあ!?なんでそうなるんだよ!」
「うるさい鈍感!」
二人はそんなケンカをしながらも祭りを楽しんだとさ。めでたしめでたし。
「わたくしは?」
『だれか書いてくれるよ~』
「困りますわ!」
「わかるよ、俺も一緒に行きたいし・・・」
「あなたの意見なんかどうでもいいのです!」
「ぐほあああああああ」
コメント1
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すぅ
ご意見・ご感想
夏祭りいいなぁ・・・行きたいなぁ・・・とか思いましたw
出来ればこの子たちの姿を陰でこっそりと(おい
あとはがくルカ、キヨリリ、IA&GUMI&ゆかりんか・・・よし、待ちます!w
mikecatさん家の夏祭り楽しみにしてますー!!
がくルカやキヨリリ来たら発狂します。というか他の家のキヨリリって見たことないんで見てみたいです、見せてくださいお願いします(土下座
2014/07/04 21:48:54