ジリリリリリリリ・・・

いつもの事だが、未だ慣れない目覚ましの音。

頭の中が重い。

朝は嫌いだ。


グダグダしながらも支度を済まし、

朝食を食べ、学校へと向かう。

ふむ、朝の風は嫌いではない。


学校へと着き、玄関へ向かう。

靴の数からして、まだそれほど校内にはいなさそうだ。

俺は靴をはきかえながら、ふと、校庭を見た。

桜はもう葉桜になっている。

その木々の間から一人の少女が歩いてくる。

みない顔だな。転校生か? ふむ、なるほど、まぁ可愛い。

なんてことを思っていると、その少女の後ろから一人の男が駆けてきた。

「よお~、はやいなぁ~」

同級生・加々見(かがみ)との他愛無い挨拶。まぁ普通だな。

「おう、おまえも早いな」

しかし俺は見逃さない。

(あれ?おい、加々見、気づかないのか?)

加々見はその少女を一目も見ない、まるで見えてないかのようだ。

いや、まさか、そんなことはない。

きっと加々見はその少女のことを知っていて、

特に気にかける必要がなかったってことだ。そうだ、そうに違いない。

「はぁ、やっとおいついた。なぁ、さっき市街地の大通りでスゲェ可愛い他校生とすれ違ってなぁ!」


そうか、おれは忘れていた。こいつはとんでもなく女たらしだ。

長年付き合っているからわかるが、

その少女はコイツの好みといえるだろう。

しかもど真ん中ストレート160km/h!!

ならこれこそどう説明する。

いつもの加々見じゃ、きっと鼻の下をのばしコソコソと視姦するであろう。

・・・いったいこいつはどういうことだ。


「あっ」

と気づいた時にはもう少女は俺の横を通り過ぎていた。

「どうした、変な声出して」

加々見は不思議そうに俺の顔を見る。

「いや、なんでもない」

俺はとっさにそう答えた。

その少女から目が離せない。

驚きのあまり。

俺は額の汗をぬぐう。

嫌な汗、とはこのことだろうか。

その美少女は、靴を履き替えることなく、校内へと入っていった。


いや、彼女は靴を履いていなかった。

というよりも、

ひざより下が透け消えていた。         ~続く?~

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

なつきたるらし ~視れる少年、視えない少女~

夏なのでちょっとほんわかホラー的な。

ただ長くなりそうなので、泉を発見、途中セーブしますた。

アドバイスなどいただけたら感激して僕も透けちゃいます(笑

続くかも、だけど、続かないかも?

思いつくままだったのでこの後の展開は無計画orz


ヘルフィヨトルさんによる訂正Ver.も、うpしときました。

閲覧数:173

投稿日:2009/08/03 13:47:39

文字数:923文字

カテゴリ:小説

  • コメント4

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  • 旧アカウント

    旧アカウント

    ご意見・ご感想

    いえいえ、こちらこそ、もうほんと嬉しいです(笑

    第2話目から停滞気味なんで、差し支えなければ、

    これからもよろしくお願いします!

    2009/08/03 14:18:34

  • ヘルケロ

    ヘルケロ

    ご意見・ご感想

    訂正verをアップしていただけるなんて
    光栄です!光栄です!

    2009/08/03 14:09:17

  • 旧アカウント

    旧アカウント

    ご意見・ご感想

    ども、また観ていただき、ありがとうございます!

    夏休みも佳境に入り、宿題・課外・行事に追われるので

    続きがいつになるか僕も不安ですが、

    戴いた意見を参考にしながら、続けていきたいと思います。

    2009/07/30 00:19:28

  • ヘルケロ

    ヘルケロ

    ご意見・ご感想

    ヘルフィヨトルです。
    楽しく読ませていただきました。
    幽霊?
    この展開なら、まだまだ書けますよ^^
    もう先が浮かんできます。
    幽霊を中心に展開ですね^^
    というか続かない方がおかしい気が。

    さて、今回もちょっとだけ直しをしてみる。

    本文  「どうした、変な声出して」
        「いや、なんでもない」
         嫌な汗、とはこのことだろうか。
         その美少女は、靴を履き替えることなく、校内へと入っていった。

    私風  「どうした、変な声出して」
         加々見は不思議そうに俺の顔を見る。
        「いや、なんでもない」
         俺はとっさにそう答えた。
         その少女から目が離せない。
         驚きのあまり。
         俺は額の汗をぬぐう。
         嫌な汗、とはこのことだろうか。
         その美少女は、靴を履き替えることなく、校内へと入っていった。

    勝手にやってすみません。
    続き楽しみにしています^^

    2009/07/26 20:28:09

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