君はいない
あの日どこかへ消えていった
どこにいるの
聞こえない振りしないで

衝動（こころ）のままに書き散らしたメモ
書いた言葉が宙を舞う

涙に濡れてく手の平いっぱいに
抱えた手紙は届かない

君がいない
いつもの声が聞こえなくて
返事してよ
聞こえないフリしないで

君の痕跡（あかし）を一つ辿り
確かめながらまた探して
信じたくないと何度も呟いた
冷えた手で触れる重い事実

声が消えるまで
手が書き散らす
ことばを
君に響かせるから

ねえ聞いていてよ
笑っていてよ
泣いた事がバカみたいに思えるくらい

他の誰でもない
たったひとりの君に捧げよう
素直な思い
たったひとつの言葉