A
白煙たなびく機械の街
鼻歌交じりで僕は歩く
ときどき、小さな歯車が
ぱちんといってはじけとぶ
お宝隠れたカラクリの後ろ
縮こまった体見つけてしまった
見つかってしまった、怯えた目が
それだけ伝えて閉じられた
B
「オイルが切れたのかな?」
独り言になっちゃって
薄情な僕は呼吸を
確かめて安堵する
A
鈍(にび)色煌めく機械の街
スキップ交じりの君と歩く
ときどき、小さな歯車を
がちんごちんと齧って飛ぶ
お宝隠したポケットの隙間
握ったままの拳見つかってしまった
見つけてしまった、期待の目が
容赦もしないで輝いた
B
「…いいけど、鉄くずだよ?
こんなの、おいしいのかい?」
明らかに嬉しそうだ
諦めた僕は拳を
差し出して空を見る
A
黒煙くゆらす機械の街
何事なのかと皆が止まる
突然大きな歯車が
頭を目がけて落ちて来た
がちんごちんと音がした
頭をあげたら君が居た
ええっとええっとありがとう
言おうとしたけどできなかった
たくさんたくさん君が居た
君より大きな君が居た
たくさんたくさん飛んでいて
機械の街を食べていた
たくさんたくさん兵士が来た
僕より大きな兵器が来た
たくさんたくさん弾が飛んで
いろんなものがはじけとぶ
B'
どうすればいいのかな
君を見たら目が合って
明らかに困っている
逃げなきゃと思い立って
君を見た次の瞬間
伏せろ!と近い声がして
大きな音がして
君の方は見れなくて
担がれた僕は拳を
突き出して叫んでいた
A
白銀煌めく機械の街
不思議な出会いを僕は思う
あれから、いくらか過ぎたけど
あれから事件は何もない
白煙たなびく機械の街
鼻歌交じりで僕は歩く
今でも、小さな歯車を
ポケットに持って歩いている
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