時も止まる錆びついた空間に鳴り響く
現実の狭間に引き込まれた夢の残骸
醒めてゆく視線の先に見つめた
揺れては消える蜃気楼
去り行く景色にまばたきも忘れたまま
失って探してまた見失って躓く
科学的な言葉じゃ証明出来ないような
失う直前の冷たい嫌な感情は何と呼べばいいの
閉ざされた世界で夢を見ていた
何もないと否定し続けたこの場所に
抱えきれない程の花が咲いていた
あまりにも場違いで
似合わなすぎて笑みさえ零れた
誰かが残した一輪の薔薇を眺めていた
空も凍る終わらない安息に身を委ね
空白を自分と重ね合わせて闇を見つけた
手に残る感覚の中に震えた
握ったままの赤い花
きつく結んだ白い手に赤い赤い血が滲む
咲かせて欲しいまたあの夜の幻を
いつかは狭間に呑み込まれていき
自分が自分でいられなくなるの
認めたくなくて
飛び込んだ虚空の中へ堕ちてゆく
交錯する光に抱かれたまま手を伸ばす
遠く境界線に消えた扉はいまだに閉じたまま
君は誰?隙間から笑う
震えてる瞼に焼き付けて
今気づく最初に見た夢によく似ていた
何処へ行っても同じだと溜息つきながら
本当は救いを求めていたんだろう
私達は背中合わせ
いつか交わるときが来るとしたら…
過ぎる時の切なさは巻き戻せなくて
時を止めてと願い続けたこの無情に
終止符を打ってくれるはずもない
命を燃やしながら
今に抗って生きてくのだろう
「仕方ないのね」と受け入れて明日もこの手は
幻に空を切るだけ
コメント1
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ゲイル
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ヤンデレというか哲学的というか、確かに不思議な感じですねw
でもすごく考えられた世界観だと思いまつ!
バラ関係の仕事をしてるので薔薇という言葉に敏感になりますw
2010/01/01 17:17:51
S-you
コメントありがとうございます!やる気でちゃいましたw
(*^_^*)
薔薇関係の仕事って羨ましいです。
2010/01/01 17:37:33