大きなお城の 奥の奥
開かずの部屋の中 ぽつりとふたり
「忌み子」と言われ 王位を追われ
暗い部屋の隅で 肩を寄せあう
月明かりに照らされた ふたりの姿
鏡に映したように 同じいでたち
どうして私たち 生まれてきたのかな?
男が偉い国で ふたり一緒に
わたしがいなければ キミは王子として
何の不自由もなく 生きられたのに・・・
暗いお部屋の中 残らず調べた
外の世界をただ ひと目見たいと
明かり取りの窓 壊した瞬間
開かずのドアが 外から開いた
ずらりと並んだ 黒い黒い銃口
最期くらい お姉ちゃんらしいことさせてね
妙に冷えた頭 キミの笑顔よぎる
わたしと鏡合わせの 小さな王子
大切な弟 大好きな弟
今のうちに窓から逃げて どうか幸せに・・・
月明かりが降り注ぐ 開かずのお部屋
満足そうに微笑む 小さな王女
破壊し尽くされた 双子御子(ふたごみこ)のお部屋
割れた小さな小窓 一脚の椅子
その側に寄り添う 物言わぬ姉姫
その穏やかな瞳に 後悔はない
「私たちふたりが 一緒に生まれたのは
この時のためだった」 そう思いたい
水鏡に映る キミの中のわたし
離れてもわたしたちふたり 一緒だからね・・・
【鏡音リン】 MIRROR
小さな王国に生まれた後継者。
彼は、双子でした。
後継者の誕生を何よりも待ち望んでいたはずの王様は怒りました。
「女と双子だなんて汚らわしい!!
…王妃には『赤子は死んでいた』と伝えろ!!」
そう、この国は女の人より男の人が
ずっとずっと偉い国だったのです。
双子の王子様と王女様はお城の奥深く、
重臣たちですら知らない小部屋に
閉じ込められてしまいました・・・
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夕詠さまがイラストを描いてくださいました!
http://piapro.jp/content/273g8macdxj3qacx
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