気丈に振舞え　右を向くな　喚け　賞賛にそれは値する
机上に唱えろ　左を向くな　叫べ　計算にそれは値する
騎乗にそびえろ　後ろを向くな　啼け　勝算にそれは値する

林檎の木　舞い落ちた雛鳥は　空を知ることは無い
合間見える　傾く川から流れて　夏になる

乗れ　ここは聖地の歯車だ　乗れ　ここは聖地の歯車だ
私は彼に与えた　彼は私に与えた　満願成就のこの城に　針は北を指す

記帳に殴れ　下を見るな　吠えろ　ここは何処かも知らずに
機長に捧げろ　前を見るな　捧げろ　明日は何処かも知らずに
貴重に守れ　光を見るな　掲げろ　冬は何処かも知らずに

虚空の気　腐り落ちた雛鳥は　母を知ることはない
愛は見えぬ　傾く風から流れて　夏になる

乗れ　ここは聖地の歯車だ　乗れ　ここは聖地の歯車だ
私は彼に与えた　彼は私に与えた　満願成就のこの城に　針は北を指す

針は動かない　生餌に慕い思われようとも
針は動かない　幾重の死体に押されようとも
針は動かない　北で止まり続ける

乗れ　ここは聖地の歯車だ　乗れ　ここは聖地の歯車だ
私は彼に与えた　彼は私に与えた　満願成就のこの城に　針は北を指す
乗れ　踊れ　乗れ　踊れ

母の棺が空を舞い　雛鳥は風に伏した
乗れ　針の頂点に立て　北が無くなるその日まで