【秋の女神】

蝉の声 夏の終わりに 女神は 舞い降りる
稲穂の 筆を片手に 大地を 彩る

秋が近くなり 待ち遠しく思う
深緑 鮮やかな
草木の輝き 彼女の舞、更に 引き立てる

紅と 山吹 穂先に 駆け抜ける秋風
彼女と 共に 舞い揺れる 紅葉の衣

稲荷山 お狐たちは 女神を 追いかける
尻尾(しりお)の 筆を揺らして 大地を 彩る

秋しくの花よ 散るには未だ早い
茜色 艶やかな
落ち葉の小道は 彼女へと続く 道標

女郎花 鬼灯 尻尾(しりお)に 携えて渡る
お狐の 先には 稲穂の波 彼女の舞台

秋茜去って 霜枯れ時も間近
紅白 時を告げて
秋惜しむ心 彼女は舞い踊る 秋納め

秋の彩り 息を潜め眠る
雪の下 侘しくて
空の彼方へ 彼女は溶ける 秋の暮れ






[ひらがなver.]

せみのこえ なつのおわりに めがみは まいおりる
いなほの ふでをかたてに だいちを いろどる

あきがちかくなり まちどおしくおもう
しんりょく あざやかな
くさきのかがやき かのじょのまい、さらに ひきたてる

くれないと やまぶき ほさきに かけぬけるあきかぜ
かのじょと ともに まいゆれる もみじのころも

いなりやま おきつねたちは めがみを おいかける
しりおの ふでをゆらして だいちを いろどる

あきしくのはなよ ちるにはまだはやい
あかねいろ あでやかな
おちばのこみちは かのじょへとつづく みちしるべ

おみなえし ほおずき しりおに たずさえてわたる
おきつねの さきには いなほのなみ かのじょのぶたい

あきあかねさって しもがれどきもまぢか
こうはく ときをつげて
あきおしむこころ かのじょはまいおどる あきおさめ

あきのいろどり いきをひそめねむる
ゆきのした わびしくて
そらのかなたへ かのじょはとける あきのくれ




ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

初音ミク 「秋の女神」

keidaiPさんの歌詞募集中(http://piapro.jp/t/t_Uv)の曲を聞き、思わず書かせていただきました。
和風POPという事で、自然の彩を題材に、物語性を持たせてみました。
字数等を考えながら書きましたが、文字の少ない所が多いです……。
文字の多い所はないのですが、お手数をお掛けします。

私の好きな和風POPなので、とても楽しみです。
採用・不採用関係なく、完成を心待ちしております!!

めでたく採用されました!!
あんな素敵な和風POPに私の歌詞が乗るとは……。
光栄すぎて、身悶えてしまいました。

閲覧数:319

投稿日:2012/07/13 09:19:38

文字数:790文字

カテゴリ:歌詞

  • コメント1

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  • Yasu(keidaiP)

    Yasu(keidaiP)

    使わせてもらいました

    こんばんは

    使わせていただきました。
    言葉が凝っていて、なかなか奥深いものがありました。
    タイトルを「秋の女神」にしてみました。

    Aメロの彼女を女神にしましたが、よかったでしょうか

    歌詞を載せてみました。
    確認お願いします。

    2012/07/12 22:19:09

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