S1(10-11-12-12)
“これはいつかの悲恋(ひれん)
白い病室(へや)の物語
涙の跡は幾重にも
さあ この表紙を開きましょう”

A1(10-11-10-8)
白い病室(へや) 白い息
何も変わらないことが
一番の祈り事
他にはいらない

A2(13-10-10-8)
ある日 残酷な審判の
笛の音(ね)が鳴り響く
眼の前の白さえも
滲んで歪んだ

B1(9-10-9-7-13)
同じ夢をずっと いつまでも見れるって
信じてたあの頃 過ぎて気付いた
振り向いてみても 戻れない


S2(12-12-12-14 4-3-8-11 4-3-8-14)
ゆっくりと閉じられる眼に
さよならすらも言えなくて
冷たさを帯びてゆく手に
いくつもの波紋を落としてく

あなたが 好きな あの花の名前
もう知る術はないけど

あなたの 生きた きらめきをここに
綴(つづ)って唯一の“愛”(あか)にする



A3(10-11-10-8)
“日付だけが書かれた
白紙だらけのページに
ひとつ ふたつ いくつも
沁み付いた想い”

A4(13-10-10-8)
“それは 思い付いて書かれた
思い詰めた一言
『もう一度 初めから・・・』
最後に『ごめんね』”

B2(9-10-9-7-13)
周りの「幸せ」が 何色か分からない
白に埋もれ潰れ 失ったけど
土砂降りの雨を すぐ止めて

S3(12-12-12-14 4-3-8-11 4-3-8-14)
陽だまりのような横顔
願っても願いきれない
最後の弱音を吐かせて
降り続く雨から抜け出そう

「こ(ー)んな 世界 あなたがいなくちゃ
全て壊れてしまえば――」

それでも 白く 息づいてたこと
あの日のあなたも刻みたい


S4(12-12-12-14 4-3-8-11 4-3-8-14)
ゆっくりと閉じられた眼に
さよならすら言えなかった
冷たさを帯びてゆく手に
いくつもの波紋が落ちるだけ

あなたが 好きな あの花の名前
もう知る術はないけど

あなたの 生きた きらめきをここに
綴(つづ)って唯一の“愛”(あか)にする

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

Initialized Selection

『Initialized Selection = 初期化された選択』
あえてタイトルに反するように、初期化しない意思を持った歌詞にしました。


白い病室、白い命、紡がれる白いページばかりの物語。

大切な日々は却ってこない。
大切な人も還ってこない。
前を向き、失意し、また進んでゆく。

『最初からやりなおせたら・・・』
それでも今までの日々を、彼を、自分を、ないことになどはできない。
今のまま、あの日々を綴ってゆこう。



そんな物語を詰め込みました。

閲覧数:145

投稿日:2012/02/05 22:20:08

文字数:892文字

カテゴリ:歌詞

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