もう秋の風が 漂う夏を運んで
忘却の笑みは 誰かの後ろ姿で途絶えた


妄想に消えた 夏を思い出しながら
そうっと注ぐのは 失ったはずの幸せみたいで

眩んだ夏も放り込んで 砂糖で掻き混ぜて
ほろ苦い毎日で壊されてしまう
そして暈けたまんまで 削除できたなら
それも至福の夏というエラーになる 揺られて


偽ることに 耐性が付き始めて
あの夏の日も 笑うフリをしてただ過ぎていた

歪んだ夏が呟いた「ありがとう」
いつかエラーになってしまうことも知っていた

夏を継ぎ接いで 傷だらけになって
弾ける炭酸に身を投げる時まで
そして壊れたまんまで 嘘を吐いたなら
これも至福の夏というエラーになる 忘れて


夏に呟いた「ごめんね」を
誰に伝えるわけでもないのに
繰り返して

もっと
夏のせいにして 空を見上げたら
ほろ苦い毎日も輝いてしまう
そんな魔法を唱えて 夏が過ぎたなら
明日も至福の夏というエラーになる
歩む後ろ姿を最後に途絶える さよなら

 

この作品にはライセンスが付与されていません。この作品を複製・頒布したいときは、作者に連絡して許諾を得て下さい。

それが、夏。

覚悟を決めるのは夏なんだ。
きっとこれまでの自分と違う、エラーだらけの自分になるんだ。

にしもんさんの歌詞募集に書かせていただきました。

漂う(ただよう)
笑み(えみ)
眩んだ(くらんだ)
掻き(かき)
暈けた(ぼやけた)
歪んだ(ゆがんだ)
継ぎ接いで(つぎはいで)
吐いた(ついた)
呟いた(つぶやいた)

閲覧数:245

投稿日:2016/08/03 00:22:00

文字数:429文字

カテゴリ:歌詞

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  • 藍色にしもん

    藍色にしもん

    ご意見・ご感想

    歌詞拝見させて頂きました。
    募集頂き、有難うございます。

    少し切ない所が雰囲気に合ってますね。

    参考にさせて頂きます。
    有難うございます。

    2016/08/04 22:56:56

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