ほどけた残像 影さえ透けて
崩れた願望 夜に紛れる
抱いた体はここから そこまで どこかへ
虚ろと化すはどうしてなの
微笑む残光 星をまとって
さまよう眼光 月も追い越す
重ねた色はそこにも どこから ここまで
落ちてゆくのはどうしてなの
光る 視線の先 この身と違わぬ逆しまの姿
手と手 伸ばしてゆく 届くはずもないことはわかってる
目と目 逸らさぬまま同じ景色の中にいて
消える 気配さえ残さず闇に溶けた
鏡よ鏡 私はここにいますか
誰にも見られていないのに存在してる
鏡よ鏡 あなたはそこにいますか
この世にいると本当に信じていいの
入相に揺れる仮初めの波
暁と踊る泡沫の夢
ほころぶ羨望 影さえ失せて
浮つく焦燥 夜に途切れる
絡めた指はここから そこまで どこかへ
迷子と化すはどうしてなの
ほのかに閃光 星を含んで
かそけき燭光 月も巻き込む
歪む形はそこにも どこから ここまで
逃げてゆくのはどうしてなの
光る 視線の先 この身とは違う逆しまの姿
手と手 伸ばしてくる 届くはずもないとは思えなくて
目と目 逸らせぬまま反対を向き続けた
消える 闇に溶けてしまったのはどちら
鏡よ鏡 あなたはどこにいますか
誰にも触れられないのに存在してる
鏡よ鏡 私が見えていますか
この世のことと本当に信じていいの
決して見えない己の背後
知りたい私は首を回して
どこまでいっても後ろは後ろ
四方八方堂々巡り
いつでも見えてるお前の背後
知ってる私は首をすくめる
いつまでたっても出てきはしない
お前の後ろの正面だあれ
鏡よ鏡 私はここにいますか
誰にも見られていないのに存在してる
鏡よ鏡 あなたはそこにいますか
この世にいると信じたい 信じていいの
鏡よ鏡 私はどこにいますか
何もかも覚束ないまま途方に暮れて
鏡よ鏡 あなたからも見えているなら
あなたを見ている私を私は信じていられる
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