古ぼけたその時計は
反対に回りだして
奏でるは不協和音
トラウマを刻み出した

彼のただただ静かに
暮らしたいだけの望み
許さなかったのはそう
時代と云う名のエゴイズム
気付かずか気付き尚か
あるがまま称う生か

軋むまでその時計は
逆しまを描き続け
奏でるは無機物質
切望の色を落とす

彼の安らぎは炎
風前に揺れる夢と
辿り着けない道形
背後に隠れたテロリズム
花束を捧げ祝す
袖裏で挵る銃眼

百年休まずに
全てを見てしまった
彼は時計
大きな古時計

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

大きな古時計

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投稿日:2017/04/20 23:31:26

文字数:228文字

カテゴリ:歌詞

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