もしも明日この空が天から落ちて
世界が燃え尽きて何もない荒野になっても
僕は変わらず君の側にいるだろう
君の涙が乾くまでそこにいるだろう
ずっと

神様が僕らに終わりを望むのなら
僕はあえてそれに逆らおう
世界を焦土に化すというのなら
僕はこの手で土を打ち種を蒔こう

いつの日も希望はそこにある。
自分の手で、作るんだ

地につながれた足はもう空は飛べず
落ちた空を見上げて嘆くなとは言わないよ
君が悲しみのあまり歩けないのなら、僕が代わりに行けばいい
争う武器を捨てて、鍬を手に歩いてゆく
この世界に再び花が咲くまで


たとえいつまでもこの地に朝が来なくて
眠れない夜をただ震えて過ごしたとしても
いつかは傷も癒えて強くなれるだろう
そして誰かが君に手を差し伸べるだろう
きっと

“Don’t forget me, you are not alone.”

背中の羽はもう折れて縮れてしまった
堕天使は喚いて嘲笑う
君は 生きてゆけよ
素顔の君のままで

見捨てられた夜に人々が怯えて
言葉(ことのは)や鉄の刃(やいば)で争い合うのなら
渡された剣で羽を落とし、火をつけて僕はこの闇を討とう
傷つけあうこの血ととめどない涙が止まり
やがて焦げた土が愛に変わるまで

たとえこの命が道半ば絶えても
それで悔いはない怖くないなんて嘘だけど
―――――「僕が一番怖いのは、君が泣くことあとに遺してゆくこと」
それでも君と世界がここに残るのなら
土に還ることも厭いはしない


死なないでよ死なないでよ、
生きていてよ。

芽吹いた命を捨ててしまわないで
たとえ君が弱くても 君より“強い”僕が代わりに守るから
冷たい世界で傷ついて彷徨いながら
それでも頑張って生きるよ 生きてゆくよ

絶望と孤独に溺れてしまわないで
泣いてても弱くても今は君だけを守れ
それでもし気が向いたのなら、僕と一緒に来てくれればいい
恥ずかしい言葉でも、「愛」を抱けるのならば
やがて焦げた土に麦の芽が芽吹くよ
世界は終わらない

何も気にしなくていいんだ、
ただ、そこに、いてくれたら

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

君へ

――――生きていてよ。君の代わりに僕が守るから。
なるたけストレートな言葉で書けるよう努力してみました。好きとか恋とかいうより、相手に生きていてほしいと願う、一風変わったラブバラードです。「君」も恋人に限らず、友人や家族や「大切な人」全体を含んでおり、広い意味での「愛の歌」と言えるかもしれません。

最近いじめや虐待やうつ病で命を落とす人が本当に多いので、「生きる」ことへのメッセージを少しでも発したくて作った部分もあります。弱くても泣き虫でも君は君のままで生きていいんだ、つらい時は自分だけ守ればいいんだよ、そしてそのために誰かが力を貸してくれるよ、というメッセージも込められています。

2014.02.22 一部訂正。

閲覧数:213

投稿日:2014/02/22 23:45:04

文字数:882文字

カテゴリ:歌詞

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