闇夜裂くは復讐の刃
昔々の話
愛し尽くしても
時に報われぬ
悲しい恋の唄
泣いて泣き疲れた
もう終わりにしよう
左手に骸
右手には白刃
色は匂へど裏切りに散りぬるを
憎しみを込めて貴方に歌うわ
さくら さくら
愛しいあの子は 桜の樹の下
貴方の命日に花を開かせて
さくら さくら
私がどんな想いでずっと
貴方の帰りを待ち続けたか
ねぇ、わかる?
どうして何も言わずに消えたの?
幸せなはずだったこの子の春は遠く
この恨み忘れるものか
ねんねん ねんねんころりよ
さぁ、もうおやすみね
小さなこの子の火は
風に吹かれ消えた
どうして愛してくれないのですか?
どうして傍に居てくれないのですか?
自分の子供が可愛くないのですか?
叫んでみても虚しく響くだけで
さくら さくら
愛しいあの子は 桜の樹の下
貴女の命日に花を開かせて
さくら 今宵
闇に 咲くわ
この子がどんな想いでずっと
貴方の帰りを待ち続けたか
ねぇ、わかる?
どうして何も言わずに消えたの?
幸せなはずだった日々を返してよ
薄紅の花が血に染まる頃
あの時の私にはもう戻れない
「罪な貴方のお命頂戴」
修羅と成る私には四月の春は遠く
この恨み忘れるものか
愛さぬなら殺してみせよう
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