あの日 私が欲しかったのは
傘なんかじゃなくて
真っ赤に腫れたこの目を隠してくれる
前髪だった

ジメジメした季節が天敵なので
髪を切ったの 少しミスったけど
追い打ちをかけるように入ってきたのは
大雨警報と君からの連絡

怪しい雲行きをなぞるように
雨粒ひとつ手のひらに落ちた

あの日 私が欲しかったのは
傘なんかじゃなくて
急に降り出した涙を隠してくれる
前髪だった

白紙の夏休みが始まってしまった
整理がついたか わからないけど
たまたま流れた曲が思い出のヤツで
イヤホンを投げて 外に出かけた

脳天気な空を裏切るように
雨粒ひとつ手のひらに落ちた

あの日 私が欲しかったのは
優しい言葉じゃなくて
急に降り出した涙を隠してくれる
前髪だった

6月の雨は気まぐれすぎて
いつもは嫌いだったけど
急に降り出した涙を隠してくれたのは
悪くなかったな

あの日 私が欲しかったのは
前髪なんかじゃなくて
急に降り出した涙を拭ってくれる


あの日 流した涙のように
今日も夕立ちがきた
まだ伸びない前髪が
全てを隠してくれるのは
いつになるのかな

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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前髪

前髪の歌詞です

閲覧数:217

投稿日:2022/08/03 16:42:17

文字数:479文字

カテゴリ:歌詞

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