東京某所の山中

「こんな森が東京にもあったんだな。」
俺達は研究所まで歩いている。ヒッチハイクで秋葉原から山のふもとまで来たのはいいが歩きはやはりきつい。
だがこの山の開発も進んでるらしい。ちょっと前に重機が沢山止まってたのを見た。
自然が無くなるのはちょっと悲しいな。
「あ、レン!ちょうちょだよ!」
「こっちにはバッタがいるよ!」
「リンちゃん!レンくん!そんなにはしゃぐと転ぶよ!」
なんか普通にしてりゃあただのピクニックに来た家族のようだ。
だがもう夜の11時だ。それにそんな目的で来た訳ではない。
KAITOとMEIKOの救出。そして本部であるそこには研究所の重役がいるだろう。
そいつをどうにかして軍事利用を止めさせる。
それが俺の目的。
「ねえ、、、あれ、、、」
ミクが指を指した方向には、、、
研究所だ。
とうとう、、、
「よし、じゃあ作戦会議といきますか。」


昼間、研究所のコンピューターにハッキングして内部の構造を調べた結果、
地上と地下。どちらも一階層である。
KAITOとMEIKOは地下にいる。そしてお偉いさんがでんとふんぞり返ってるのは一階の一番奥の部屋であろう。
なんせこの部屋は他以上にセキリュティが厳重になってやがったからな。
さすがの俺も他所のPCじゃハッキングできなかったぜ。
まあ自宅のだったら楽勝だが。
「それでだ。三つに分かれよう。俺はMEIKO救出、ミクはKAITOだ。ただしKAITOもフリーズしているって話だ。
それでだ、KAITOをすぐに復旧できない可能性もある。だから復旧できるできない関係なしにその場で待機していてくれ。」
「わかったわ。」
「よし、でリンとレン。お前らは敵の陽動だ。」
「わかった!」
「ふぁ~い、、、」
リンは目を輝かせている。レンは眠そうだ。寝るなよ。
「研究所の周りで大暴れしてくれ。いいな。」
「はい。」
「ハーイ!」
「、、、」
こらこら。寝るんじゃない!


午前零時

作戦開始

「おりゃりゃりゃりゃりゃ!!」
ドガーン!リンは駐車場にあった車をかたっぱしからぶっ飛ばしていく。
リンちゃん危ないようぅ、、、
「おい!お前!いい加減にしろ!」
そう叫びながらリンを追いかける警備員達。
「テイヤ!」
回し蹴りが警備員の一人の首に入る。
痛そうだ、、、
ああ、僕の方に何も来ませんように。



「さて、、、」
銃の残弾数を確認する。
「8発か、、、」
極力使わないようにしたほうがいいな。
「俺は正面玄関から入る手筈なんだが、、、誰もいないよな?」
一応リン達が暴れてくれているお陰だな。
「よし。じゃあ早いとこ地下に向かうか。」



「えっと、、、私はここから入ればいいのね、、、」
大丈夫。やればできるんだから
「おい!誰だ貴様!」
シュッ!ミクの肘が警備員の鳩尾に入った。
「ぐふぅ!」
ふう、、、危ない危ない。
「さて。先を急ぎましょう。」



「レムー!モウイイカーイ?」
「もーいーよー!」
「ヨーシ!スグニミツケルゾー!」


ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

VOCALOID ~watashiniutawasete~7

いつもより短いですがこんなのになりました!
早いものでもう7回も、、、、
最初は3回で終わらせる予定がまだ途中、、、
でもそろそろ終わりが見えてきたかな?
次回、ついにMEIKO登場です!

フクとレムは何故こんなとこでかくれんぼをしてるのでしょうか、、、
今後の展開に関係がありそうでまったく考えてない自分。
さあ、頑張りなさい。

前回
http://piapro.jp/a/content/?id=iojldewtvrn61u7a

次回
http://piapro.jp/a/content/?id=zzlbfhyf733ylk9x

閲覧数:174

投稿日:2008/05/17 22:57:27

文字数:1,271文字

カテゴリ:その他

クリップボードにコピーしました