A
緑の褪せた靴の踵を踏んで
だらしない真似を演じてみる
馬鹿でいる方が気持ちがいいさ
そう気付いたのは18の夏
ふと鼻歌が歌えなくなる頃に
僕は僕をやめようと思った
書き溜めを破き散らしてやっと
人間になってみようとしたんだ
「優しい人間」にさ
B
分からないは怖いけれど
分かるのはどこかつまらないな
誰かの愛情を偽善だと呼んでいる
好きの感情を寂しさと呼んでいる
そんな大人になった
ああ なってしまった
サビ
世界は僕じゃない誰かのものだ
紙飛行機を飛ばしてみた
あの日の君の言葉がきっと
僕を腐らせてしまったんだよ
世界は僕じゃない誰かのものだ
描いた地図を広げてみた
僕だけの国を建ててきっと
君を住まわせてあげたいな
そしたらきっと そしたらきっと
全て手に入るだろうか
A
知らない顔がまた増えたような夜に
明るい天気を祈ってみる
知らぬが仏が楽ちんさ
そう気付いたのはいつだったかな
B
気付かないのは嫌だけど
気付いた無視も苦しくなる
誰かの愛情を依存だと呼んでいる
好きの感情を面倒と言っている
そんな大人になった
ああ なってしまった
サビ
明日は変えられる そう思ってた
強くなれたと信じていた
僕は僕だと言えない きっと
君に焦がれてしまったんだよ
悲しくなれば愛せると思った
世界は理想より 平凡なんだ
貫かれたのは君のきっと
美しい程の涙だった
そうだよきっと そうだよきっと
何もかもが違ったんだ
C
在りきたりな言葉を在りきたりに使って
君が放ったありがとうを
在りきたりを見飽きて在りきたりを嫌った
僕はもう愛せないや
ラスト
世界は僕じゃない誰かのものだ
紙飛行機を飛ばしてみた
あの日の君の言葉がきっと
僕を腐らせてしまったんだよ
世界は僕じゃない誰かのものだ
だからこんなに苦しいのか
それでも笑う君を見たんだ
好きだと思った でも嫌いだとわかった
僕らはきっと 僕らはきっと
この世界ではお別れだ
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