一人 画面の前で肩を落とす
傍には平積みの小説 しかも低俗だ
お前らは安モンしかわからないよな
使い古された鋳型と楽したい醜さ
独創性のない発想が受け入れられるなんて
みんな馬鹿だ 何も考えちゃいない
そんなことで満足している
だからお前らは偽物だ
猿真似した貧しいやつらさ
所詮 他人の剽窃なんだから
価値観なんてハリボテだ
興味以外はレプリカで
世界数多のみんなが作ってんだよ
自惚れだ
一人 画面の前で頬をほぐす
傍には平積みの文学 ずっと高尚だ
僕には表現したい思想があるんだよ
積まれた学術書と苦悩の美しさ
これが創作をするってことだ わからないのか
こだわりが大切で 売れるかなんて二の次だ
満足なんかしてたまるものか
けれど僕でさえ軽薄だ
学者気分になった馬鹿の山さ
所詮 他人の真似事なんだから
価値観なんてハリボテだ
この詩でさえレプリカで
夜も果実も唄ったことなんだよ
自惚れだ
解釈も呻吟もないやつらのことだ
まるでわかったような口ぶり
ろくなこともかけない癖に
したり顔をして苛立って仕方ない
あんなやつらと一緒にするな
なら僕はどうなんだ
わかっているんだ
素直に同じだと認められたら苦労はないぜ
それでもこの青さが全てだった
これだけが支えだったんだよ
そうだ 僕らは偽物だ
誰もが模倣をやめられない
所詮 薄っぺらい価値観なんだから
みんな同じ軽薄者だ
盗み合いをやめられないで
それでも我が物顔を続けるんだよ
きっと全部レプリカで
満足できる創作はなくて
妥協しなくちゃいけないんだから
それでも自分が
自分こそがと信じなくちゃ
やってられないよ
さあ 自惚れようぜ
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