レオとリンは今まで通っていた校舎を後にして、移動を始めた。
ただ目的地もなく、ひたすら歩いていた。バスも電車も人がいないのでうごかない。
とうとう、隣の隣町まできてしまった。
リンはもうあるけないようで、顔をゆがませたまま地面に倒れこんでいた。
レオもリンの座り込んだのを見計らって座り込んだ。
レオがふぅ・・・っと1息ついた瞬間。
リン「あ!・・・あれ人じゃない?」
全く休憩していないレオも即座にリンが指をさす方向を向いた。
そこにはちっぽけな影が。。。200mぐらい先にあった。
よくみつけたな!とほめたかったのだが、そんな場合ではないのでリンの手を引っ張ってその人影に走り寄って行った。
???「なんで子供がこんなところに・・・!」
私以外の人間がいるなんて・・・
リン「お姉さん。助けてください。人が!みんなが!町が!・・・」
リンは動揺してめちゃくちゃになっていたが、20分ぐらいかけて、ようやく話を説明できた。
???「そう。そういうことだったのね。ここは2014年9月17日の地球よ。」
レオ&リン「え?」
???「2009年9月18日の朝。世界初の新型爆弾によって世界の生命体は絶滅した。
私は特殊なカプセルの中にいたのでなぜか助かった。なぜあなたたちがここにいるかはわからないけど・・・」
今日の朝、いや最後に起きた朝。
レオ「も、元の時代には戻れないんですか?」
???「一応もどれる手段はあるわ。しかし、もどれる時間座標は限られている。」
レオ「いつ?」
???「2009年9月17日」
レオ「な・・・。戻ったとしても1日だけしか生きられない。。。という・・・ことですか?」
???「そう。わたしは残るけど、どうする?」
その女の人は表情も変えず、冷酷に伝える。
リンはわからないのか、驚いているのかでポカーンとしている。
どうする?
女の人はまたも冷酷に質問した。究極の選択。このままこの何もない世界で生きるか。過去に戻ってたった1日をすごすか。
レオとリンは選択した。
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