ジャケット

右から左へ流せる 空白庶務のように 能わず
瞥見で為人を口より 紅魄の跡、痕が然う

涯際に站ち疏し 照合に弾く閾より
見える ぽつる零細が 淋漓と踰える一入が
迂い悠い無紙の上に 戒める釁へ配した

代代と恤う 僕の厭う字を
如何せん 斉しは透明過ぎたる代物
未完全 郛な 壊凹の銅までも
誰も哀を 受け入れないもの

磊磊と恤む 君の拾う御真名を
如何せん 私はよくも知らず違る者
延かずの深淵に 洽く喞ぎ濾すこと
誰かの哀をも 受け入れるもの

曖曖と恤う 君の見えない丹
昧昧と恤う 君の痴れない丹

覘から載荷へと流れる 系統庶務のように流れる
右から左へと流せる 空白庶務のように去って

千載一遇に擦れ違った 誰も居ない沈黙から
聴こえる 降れる鍾乳が 聴こえる 溢ちる骨髄が
意い拾いに顧みて 輊い衍い網膜の模様が

代代と恤う 僕の厭う字を
如何にして削がさんと 手を洽く廓げど
未完全と落とす その腑 如何にも
誰も哀を 欲しくなどないからだろう

磊磊と恤む 君は拾う御真名を
如何にして遺さんと 激酸を嘗む苦慮のよう
没れる禍宙で 呼称せんと 全てを
誰の哀も 零さぬよう

曖曖と恤う 君の果てない丹
昧昧と恤う 君の消えない膠の
瀕に蒐めた 冷たくなった緋色の
その一滴を 分けてくれと

磊磊と恤む 君の拾う御真名を
如何して 等閑と捨てるように言えよう
瀕を緝めた その照合の型には
誰かの愛が 流れるもの

代代と譜く 君の恤う字を
如何して 厭える必要などあるだろう
涯に纘めた その哀情の裏から
誰かへ愛が 流れるだろう
誰かの愛が 流れるだろう

君は哀を 零さぬもの

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振り仮名付き歌詞
https://thus-library.tumblr.com/post/684294059827789824

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投稿日:2022/05/15 14:53:27

長さ:05:05

ファイルサイズ:11.6MB

カテゴリ:ボカロ楽曲

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