詰まる喉
焼ける喉
歌うことが私の大事な喉
声が出ない
声が出せない
息が出来ない
涙しか出ない

桜散り、蝉は落ち、枯葉と雪が重なって
新たな光を浴びたいと
焼けた喉が叫び止まない

助けての言葉は似合わない
涙も出したいわけじゃない
歌しか知らない私だから
歌しか知らない想いだから
霞む目とか、立てない足とか、どうでもいい
紡いだ言葉が残ればいい
私の歌が私でいい


大丈夫
伝わるから
さよならだって、まだ言えるから
声は出ない
声は出せない
息も出来ない
それでも平気

音が消え、色も無く、ただただ静かに佇んで
もう光は当たらないって
分かってるって笑う顔

強がりだって知っていた
悔しくて嬉しくて悔しい涙
歌しか知らない貴女だから
歌しか知らない想いだから
震える手とか、重い瞼とか、もういいから
紡いだ言葉は全て残るよ
貴女の歌は貴女だから


桜散り、蝉は落ち、枯葉と雪が重なって
音が消え、色も無く、ただただ静かに佇んで
新たな光を浴びたいと、もう光は当たらないって
焼けた喉が叫び止まず、分かってるって笑う顔

大丈夫、伝わるから
聞こえる、聞こえてる
声が出ないけど
声は出せないけど
涙だって平気
ずっとずっと、歌が...