逃した魚の丈、嘆いてみれば
揺れる水面を覗き込んていた
流る木葉見て何を想うさあね
御塩は少々と粗目はわんさと
一晩、漬け置いて染み込ませ
一切有情(うじょう)属することも叶わず
唯、不貞寝(ふてね)しているだけ
それでも「いいよ、いいよ」
判っていますとも言葉足らず
単調な調「いいよ、いいよ」
照準を合わせ、狙えども
届きそうもない場所でも
目配せ通らんせ彼方は降参ね
貢もないなんて良い御身分ね
仏も天神も居ないみたい
堪忍せよ、背水は日常よ
合鏡(あわせかがみ)の何番目かに誰のお顔が
映りましょうか心地悪さだけ
鬼火の如く・・・・・ゆらり
燃ゆるは嫉妬心蝕むは猜疑心
半端な愚痴なんじゃ潰えない
兎にも角にも、外は混戦状態
浮世なら踊るだけ
ただ細く続くこの道に一寸の
陽射すことがなくなってでも
頼るべき事はないと思うほど
「愚直」で いられないけど
闇雲の末に映したこの爬虫(はちょう)も
破滅の手引きも終りの詐称も
それなりに蹴り飛ばすために
それでも「いいよ、いいよ」
無様な生き様を嗤ってくれる
なら本望「いいよ、いいよ」
散々な己が身こそが
史上最大級の謎でも
見渡せ通らんせ此方も降参ね
お菓子もないなんて別の噺ね
運も才能もない模様
勘弁してよ夜は未だ騒がしい
猫も杓子も大盤(おおばん)振舞
精神も保たないね仏も天神も
ないと言うのならば倩(つらつら)連ねて
ひたひた浸りて圭々(けろけろ)鳴くだけ

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  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

【歌詞】木通を嗤ふ /v flowerと初音ミク

閲覧数:1,384

投稿日:2021/09/03 22:17:52

文字数:613文字

カテゴリ:歌詞

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