悲しみに濡れた 世界に立ち尽くす
闇に包まれた心が うずくまり揺れる中で
絶望に溺れた ままの日々が続いていた
足元に見られる 日々の細かな傷
切り裂かれた 心に深く刺さる 思い
深紅の夕焼けに 染まる空が 胸を締め付ける
背中合わせの 運命に 抗いながら
時の流れに 胸を焦がして 無理やり作る心の隙間
砕け散る夢と希望のかけら 終わりの見えない世界からほんのりと
時の中に響く声にひかれ せつない 思いが ひろがる
血塗られた世界に 咲く無力な生命
悲しみと苦悩が交差 して追憶に浸る
いつも聞いていた声 風景が変わってゆく
誰もがみんな同じ世界を 望むとは限らない
ひとりひとりの ひとみに映る未来
涙の雨が降り注ぐ夜 運命の歯車は動き続け
尽きることなく 何かを廻す
本の中でも 同じように 雨が降るわけを確かめて
戦いの嵐 吹き荒れる 大地にみせつけろ
だれであろうと 全ては彼女のてのひらのうえ
美しさは 世の代償 選ばれてしまったんだ 天から
そして私を連れていくとき 覗いておくれ心の隙間を 君に託す
この世の問いの解 をみつけてくれ ヴァルキュリア
「ヴァルキュリア」
https://piapro.jp/t/TCPt応募用です。
「ヴァルキュリア」は一般的に「ワルキューレ」と呼ばれています。響きがいいので今回は「ヴァルキュリア」にしました。
また様々な解釈を持つヴァルキュリアですが、今回の詩の中ではヴァルキュリアの訳である「戦死者を選ぶ物」という意味で使っています。
テーマは「戦争にあけくれる兵士の葛藤」です。
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