さっきの彼と別れて、私は一本の道に沿って歩き続けた。

~♪
そして、少し前から風変わりなリズムがどこからか聞こえてきている。

~♪~♪
歩くにつれ、だんだんと大きくなっていくこの音。

『いったいどこから聞えてきてるのから』

私がポツリと独り言のつもりで言ったが、これに対して、とても明るく、大きな声が返ってきた。


『そりゃ私だよ!私んことでしょ?』


『…え?』

返事が返ってきたことに驚きながら、私は声のした方を見た。
そこには、小さな広場のようなところがあり、面積の広いオシャレな机の上に可愛い洋菓子やティーカップなどが置いてある。

そしてそこにいた一人の少女がイスをひいて私を手招く。

『さぁさぁ座って!腰掛けたら始めるよ』

私は彼女が言うままにイスに座った。
そして、私が座った瞬間、彼女はティーカップを私の前に持ってきた。

『お茶はいかが?楽しく飲めば世界も踊るよ!』

そして今度はそのティーカップにお茶を注いで、言った。
 
『さぁ、お茶をどうぞ!』

『あ、ありがとう』

始めはポカンとしていた私も、彼女の明るさに慣れてきて、だんだん楽しくなってきた。
――ああ、なんて変なフレイバーなのかしら


今度は私の前に洋菓子も置きながら語り始めた。

『普段の味に慣れちまったら、全てが退屈になっちまうものさ』

それにつられて私も続ける。
わたしのこの言動を見て、彼女はもっと笑顔になった。

『ありきたりのものじゃつまらないわよね』

『それを知ったヤツはみんなイカレちまうのさっ』

――とっても楽しい人ね♪

そう思ったのは、私だけじゃないようだ。
彼女も同じことを思ってくれたようで、自分のティーカップにもお茶を注ぎながら、私と対角の席に座って続けた。


『お茶はいかが?ほらお茶はいかが?奇をてらいたけりゃイカレちまえ!』

そして最後にお茶が入ったティーカップを少し上に上げて言った。

『お茶はいかが?さあお茶をどうぞ!』

私もそれに合わせてティーカップを上の方に上げ、二人のティーカップを軽くあわせ、「カシャン」とガラスの触れあう可愛い音が鳴ったと同時に二人であかるい声をあげた。


『『イカレりゃ楽しいティータイム!』』

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

Alice in Musicland -Crazy Tea Time-【自己解釈】

こんにちは^^

約20日ぶりのAlice in Musicland解釈お投稿です。。
この解釈は4月に始めたので4月中に終わらせることができるよう、
頑張りたいと思います><


偉大なるAlice in Musicland本家様↓
http://www.nicovideo.jp/watch/sm15108950

閲覧数:127

投稿日:2012/04/22 08:47:32

文字数:944文字

カテゴリ:小説

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