朝起きた瞬間に部屋の暑さにうなだれる
デジタル時計の温度計が30℃を表示した
かけていた薄い布団 いつの間にか飛んでいて
気だるい暑さがまとわりついてきた
窓をあけて空気を入れ換えたって
外も暑くちゃ意味がないね
呆れるくらい元気な太陽に
背中を押されるように飛び起きた
サビ)
エアコンが壊れた部屋の中 扇風機が音たてて回る
汗にまみれたパジャマ脱ぎ捨て 暑さに思わず叫んだ
「誰か新しいエアコンください!」
身支度を整えて 玄関を飛び出したら
まるで砂漠みたいな暑さが襲ってきた
頬を流れる汗を シャツの袖で拭って
自転車にキーを差し込みこぎだす
いくら風を切って走ってみたって
全力でこいでちゃ意味がないね
「青になれ」 信号に念じてみた
ノンストップで行けるように
サビ)
汗が止まりそうにもないから アイスをふたつ買ったんだ
軋みを上げる27インチに ありったけの不満をぶつける
「誰か新しい自転車ください!」
駅に着いて自転車を止めたって
人が多くちゃ暑いままだね
改札を通り抜けて 電車を目指す
冷房が効いてることを期待して
サビ)
ふたつめのアイスを飲みこんで ホームまで全力で駆けぬける
階段を登った先で閉まるドア 絶望感に思わず叫んだ
「……これじゃずっと暑いままじゃないか!」
END....
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