【ここは村外れのあばら家
黄昏時に生温い風
長き黒髪 艶かしき仕草
囲炉裏を囲み
悦楽の吐息が漏れる
今宵もまた
嘆きの調べがこだまする】
薄紅色 染まる瞳の影は
憂い、悲哀、儚さ帯びつ揺れる
何も見えぬ 見せぬ 嗚々…
黄昏色 絡み合う指に罪を
妖しき口 塞ぐは朱の飛沫
全て失くせるのならばすぐに終わらせよう
嘆き、悲しみ、晴らせぬ怨嗟
許せぬ仕打ちさえ
泡沫に揺れる灯火 消せぬ迷いとなるならば
翳りの中 裏切りを照らし出すだろう
深く抉り出す罪 どうして…?
滴る朱 返りて衣を染める
求めた幸せさえも遠く朧げで
跡に残るは残酷な夢、悲しき子守唄
泡沫に揺れる灯火 消せぬ迷いとなるならば
翳りの中 懐かしさだけ暴き出す
唄声はせめての手向け 例え届かないとしても
結ぶ欠片 しめやかなる終幕を
ほら唄が聞こえるでしょう?
あなたにも…
[狂気 静寂 残像 恍惚]
[闇を哂いて鼓動も堕ち行く]
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