月明かり なぜ泣いている
雲隠れの わずかな時に
めぐり逢う 心弛(ゆる)びも
瞬(またた)くうち 夜空に溶けた

まだ知らない情けの行方
夜(よ)の訪れが明けるたび
あと漂う残り香も
気付けの薬に

朝焼けのなか
遠退く影には
いつも
やさしく肩寄せ
睦(むつ)まじい姿が

小夜(さよ)更けて 今は尊い
人知れずの 日暮れを待つ身
朝を見ないなら 夜は来ないから


もう 甘さなどなく ただ毒となり花を蝕(むしば)むの
もう 枯れるだけでも 打ち解けるの

月明かり あなたに祈る
雲隠れの 留まることを
しのび逢う 心解(と)く日も
かなしかなと 小筆をこぼす

小夜更けて 恋は徘徊(はいかい)
時知らずの 想いを知る身
夜を惜しむほど 朝が怖いから
君は遠いから

ライセンス

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月明かり

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心弛び:気持ちが安らぐこと。

和風な感じがしたので、昔の恋物語を。

閲覧数:118

投稿日:2014/11/16 00:00:50

文字数:338文字

カテゴリ:歌詞

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