乾いた音で聞こえたのは
戸棚に咲く花の声
それは歌う おかしな歌
床を伝う 窓を揺らす
波動はそこで途絶えて
暗い空は静かなままで
僕らにだけ聞こえたから
僕らだけで耳を澄ます
君は笑う 笑いながら
声が歌う歌を訳す
『どうか声よ、届いて
ずっと遠くで待つあの子へ』
いつかなら僕らもまだ
あんな歌歌ってたかな
無邪気さが掻き鳴らした音が
どう鳴るか分かってなかったから
微かな音で聞こえたんだ
ねえ、もう終わったから
笑ってくれないかな
歌は止んだから
花は枯れたから
泣いたのは君じゃなくて
君を見た僕の方だった
綺麗な手や澄んだ瞳の
行く先が見てられなくなっただけで
揺らいだのは僕らだけで
それ以外は変わってなかった
いつかなら言えたはずの
軽はずみで浮ついた言葉さえも
言えなかった
言えなくなったんだ
00:00 / 04:32
窓と波動
自分で歌詞書けた曲を1曲くらい投稿しておこうかと……。
(https://www.nicovideo.jp/watch/sm38310752)
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