「・・・それで、今からちょっとしたクイズをやります。この番組をラジオで聴いたりテレビで見てくれてる人たちも一緒にお考え下さい。ちなみにさっき言った、中央海嶺、トランスフォーム断層、海溝(沈み込み帯)の3つの中から1つが当てはまるクイズを4問出題します。では、さっそく1問目。おっと、これはすぐに分かっちゃいますね・・・、太平洋中央海嶺は3つの中のどれでしょうか?」
「・・・長いセリフをよくもまぁつらつらと言いますねぇ・・・。リンさん、ミクさんのそういうところは感心しますですよ全く」
「そうですか? ・・・っていうか、つらつらじゃなくて、すらすらだと思います」
「また、言いまちがいを」
「・・・」
「しちゃったリンさんなんですねー、なんか情けないです、我ながら」
「・・・途中で言葉を分断するようなことはやめてもらえますか?」
「反応が、気になって」
「・・・スルーしましょう。さて、そろそろ正解を言いましょうか、正解は」
「ピンポン! 中央海嶺!!」
「・・・・・・」
「あれ? ちがうの? リンさん、今日失敗デー?」
「・・・・・・いえ、ちゃんと合ってますが、ピンポン! って口で言っちゃってどうするんですか」
「だって、押すやつなかったし、それに口で言った方が早いかなーっと思って・・・」
「・・・リンさんにはつくづくため息しか出ませんよ。・・・というわけで、1問目の正解は中央海嶺でした! 続いて、2問目。これもちゃんと分かってたら即答できる問題ですね・・・、日本海嶺は3つの中のどれでしょうか?」
「・・・・えーっ? 何だっけー? この問題は、かなり難しいですねー、きゃー!」
「・・・演技は求めてませんので、あしからず」
「少しは考える時間も要るかなと思いまして・・・」
「そういう心がけは、ツッコミでお願いします」
「はーい」
「でもツッコミしにくいですよねー」
「そうですね。・・・というか、この番組って何分番組ですか?」
「2時間番組です」
「ということは、・・・うわー、まだだいぶあるね!」
「まだまだ始まったばかりですから、気合入れてがんばりましょうね」
「はーい」
「さて、そろそろ正解を言った方がいいですね。正解は」
「ピンポン! 海溝(沈み込み帯)!!」
「・・・・・・」
「あれ? ちがった? リンさん、まさかの失格退場さようなら?」
「・・・リンさんには、つくづく頭を抱えたくなりますよ、全く。でも、答えはばっちりなので、そこだけはすごいですよねー」
「ばっちり? よかったー。これで全問正解までリーチだ!」
「・・・あと2問ありますよ」
「えっ・・・」
「・・・というわけで2問目の正解は、海溝(沈み込み帯)でした! 続いて、3問目。・・・あー、これも簡単かな・・・、サンアンドレアス断層は3つの中のどれでしょうか?」
「サンアンドレアス断層とかって、なん、なん、なんやねーん!!」
「うるさいですね、今シンキングターイムなんですから、しばらく黙ってて下さい」
「え・・・、なんかタイムの発言、おかしかったような・・・?」
「気のせいですよ」
「えええええっ!?? この、ほぼ確信犯っ!」
「ほぼをややみたいに使うの、なんか文法的に問題があるような・・・」
「リンさん的には、ややを使う方に問題があるような・・・」
「・・・え、何でですか?」
「だって、ややあr「きゃー!!」
「・・・ミクさんや?」
「あ、他局のはNGです。これは厳重注意でお願いします」
「分かりました。そんなのがあったとは・・・リンさん、なんだか落ちぶれた感がありますよ・・・」
「はいはい」
「ににゃゃ!!」
「・・・今の、どうやって発音したんですか」
「・・・秘密ですよ、なんてね」

「なんてね、ダジャレ好きー、うーうー!!」

「・・え、何今の。なんてね言ったのはリンさんですが、今のはちがいますよ」
「私も、ちがいます」

「でも、ダジャレの腕はまだまだねー、うーうーうー!!」
「ちょっと、そんなこと言っちゃだめでしょ」
「だって、ほんとのことだもん! うー!」

「・・・え、何今の。空耳かなぁ?」
「そうだと思います。・・・そろそろ、正解言いましょうか。正解は」
「ピンポン! トランスフォーム断層!!」
「そう来ると思いました。あと1問も、そうやってするんですか?」
「はい! 楽しいもん!」
「・・・そうですか。・・・というわけで、3問目の正解はトランスフォーム断層でした! 続いて、最後の4問目。・・・これはちょっと難しいかもしれませんが、ちょっと考えたら分かると思います・・・、アイスランドの火山地帯は3つの中のどれでしょうか?」
「・・・ほえ?」
「今のリンさんの表情は、可愛かったですねー」
「・・・ええ」
「・・・そんな、本気で思ってませんから、私から離れていくのやめて下さい。・・・ほら、戻っておいで」
「・・・うきゅー?」
「ほら、リンさんの大好物のみかんですよー。・・・みかん食べ続けて、あんな髪の色になったって話、ほんとなんでしょうか? ちがいますよねあはは」
「・・・うきゅー・・・うきゅー!」
「え、みかんの皮くらい自分でむいて下さい・・・って、こんなことしてる場合じゃないんですよ。もうそろそろ正解言わないといけません。正解は」
「ピンポンピンポン! 中央海嶺!!」
「ふざけてるわりには、的確な答え言いますよねぇ。ほんとすごいですよ全く」
「あれ? ピンポンピンポンのところは、ツッコミしないの?」
「はい。どうせ分かってますので」
「えー?」
「もう次行きますよ。地球内部を今度は成分によって分けて考えてみましょう。地球の中心には鉄やニッケルなどを主成分とする核があり、その外側にカンラン岩を主成分とする厚い層であるマントルがあるんですよ」
「へー、カンラン岩かー。・・・なんか、観覧車みたいw」
「・・・ww ・・・それで、マントルは高温のため最上層部をのぞいて流れ動く状態ですね」
「つまり、どろっどろだと。・・・そういうことですね?」
「まぁ、そうですね・・・」
「そうか、やつはまだどろっどろか・・・」
「・・・あの、一人でコントするの、やめてもらえます? 一応、コンビなので」
「あ、すいませーん。・・・次、行っちゃっていいですよ」
「分かりました。マントルのさらにその外側を、玄武岩や花こう岩を主成分とする薄い岩石の層である地殻が取り巻いています」
「つまり、マントルが厚くて、地殻は薄いってことか!」
「そのとーりです!」
「うわw なんか分かったら、すっごく楽しいねーww」
「それが分かっただけでもよかったです。・・・それで硬くなっているマントル上層部と地殻をあわせた層がさっきでも出てきたリソスフェア(プレート)なんですよ」
「へぇー、なんか相対的ですねー」
「・・・リンさん、相対的って意味分かるんですか?」
「・・・ぶっちゃけ、よく分かんないよー」
「そうですか・・・。・・・それで、次にプレートの作られ方について、ツッコミトークをしたいと思います」
「3分間クッキング!!」
「・・・ちがいますって。3分じゃ、プレートは作られませんので」
「えー」
「えーじゃありません。・・・まず、さっきクイズでも出てきた中央海嶺で上昇してきたカンラン岩の一部が融けて、マグマとなり噴出します」
「ふむふむ」
「そして冷やされて硬くなり、プレートとなります」
「えっ! 手順それだけっ!? 早いですねっ!!」
「こうしてできたプレートは、ゆっくり表面を移動しながら厚くなり、海溝で再びマントルの中へ沈み込んでいきます」
「そっか・・・。地表面での旅は楽しいんでしょうか?」
「多分、楽しいと思いますよ」
「・・・なら、いいんですけどw」
「はーい、ここらでまたまた、本日二回目の、ちょっとしたクイズターイムです! みなさんも一緒にお考え下さいー!!」
「えっ! クイズ! やるやる! リンさん、クイズ好きですからなー!」
「ちなみに、地球上のある大地形についてのクイズです! それではさっそく1問目。アフリカ東部に見られリフトと呼ばれる大規模な谷地形が形成されています。・・・さて、この大地形の名称を答えて下さい」
「えー、ヒントなしー?」
「・・・今読んだ文章が、そのままヒントですよ」
「えー、そんなのがヒントだなんて、リンさん聞いてなーいーよー」
「・・・もう、わがままですねー」
「それ、レンきゅんにも言われたー」
「・・・・・・え」
「でも、そこがいいって、言ってくれたー」
「・・・・・・レンきゅんって、優しくってけなげ・・・」
「・・・何か言った?」
「いえ、何も。・・・さて、そろそろ正解を言いましょうか。正解は」
「ピンポーン! 大地溝帯!!」
「だから何で分かるんですか。しかもピンポーンって・・・」
「こっちの方が、いいでしょ?」
「・・・はぁ。・・・というわけで1問目の正解は、大地溝帯でした! ちょっと難しかったかな?」
「いえ全く」
「・・・ぶっちゃけ、リンさん、理科好きですよね?」
「・・・んー? そうかなー?」
「しらばっくれても無駄ですよ。・・・続いて、2問目。プレートはゆっくりと移動しやがて他のプレートの下に沈み込み、プレートが沈み込む場所にできる海底地形。・・・さて、この大地形の名称を答えて下さい」
「ふへー、こんなのリンさんに分かるかっての!」
「・・・もうバレバレですよ。いいかげん、すなおに認めたらどうですか?」
「・・・えー」
「・・・・・・・なら、この間のテストの点数読み上げますよ」
「えっ、だーめー!!」
「・・・じゃあ、認めますか?」
「ミクさんの、いじわりー!!」
「いじわるじゃなくて、いじわりー・・・?」
「認めますとも、思いっきりリンさん認めてやりますとも! リンさん、理科思いっきり大好きですよ!!」
「ありがとうございます。今のちゃーんとカメラに収めましたし、はいOKです」
「・・・?」
「鏡音リン表情コレクションNO,543『開き直るリンさん』」
「・・・えっ、何、どういうこと?」
「いえ、こっちの話です。・・・そろそろ、正解を言いましょうか。正解は」
「ピンポーン! 海溝!!」
「はい、正解ですよ全く。どうして、そんなに分かるんです?」
「えーっと・・・それは「というわけで、2問目の正解は、海溝でした!」・・・・・」
「どうしました、リンさん? そんなに黙り込んで」
「・・・いえ、何でも」
「そうですか? ならいいですけど。・・・続いて、3問目。太平洋や大西洋の中央付近に走っている巨大な海底山脈。プレート同士が遠ざかっていく場所です。・・・さて、この大地形の名称を答えて下さい」
「巨大な海底山脈といえば、あれしかない!」
「はいもうリンさんは言わなくていいですよ」
「ええー、言いたい言いたいリンさん言いたいー!!」
「・・・じゃあ、どうぞ」
「中央海嶺!!」
「・・・・・・・リンさんがあまりにも答え続けるので、ここらでみなさんまた来週ー!!」
「えええー!??」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

ツッコミし隊! (理科編☆1) 【後編】

こんにちは、もごもご犬ですこんばんは!
今回は後編です><
なんか、こうやって完成してみると、早かったような長かったような・・・。

次回は、久々に執事とアリスの話です、お楽しみに!^^

閲覧数:143

投稿日:2010/12/04 14:34:40

文字数:4,565文字

カテゴリ:小説

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