あなたのことが大好きなの。
好きで、好きで仕方がないの。
すごく、すごく好きで仕方がないの。
ずっと、ずっと一緒に居たくて仕方がないの。
けれどどうしようもないの。
永遠に束縛したいの。
でも、それはできないの。
でも、それが私の望みなの。
でも、それが私の唯一の幸せなの。
あなたが好きで、一緒に居ないと不安なの。
私はあなたとずっと一緒に居たいの。
ずっと、ずっと一緒に居たいの。
だからあなたを食べたいの。
そうすればずっと一緒に居られるでしょ?
あなたと離れて一人で居る時間が怖いの。
だから私はあなたを取り込みたいの。
あなたが私の体の一部となって一緒に生きていくことが幸せなの。
私に食べられてあなたは死ぬわけじゃないわ。ずっと私と一緒に生き続けるの。
ほら、小さいときにやった結婚式ごっこみたいでしょ?
健やかなるときも病めるときも本当に一緒に居られるでしょ?
あなたを食べることで完全な結婚式ができるのよ。
でもね、今回は結婚式ごっこみたいな遊びじゃないの。
私には真っ白なウエディングドレスを着る結婚式だけでは物足りないの。
本当にね、ただ純粋にずっとあなたと一緒に居たいの。
だからね、私があなたを食べれば永久にあなたと一緒になることができるはずなの。
ね、それはそれはとても簡単なことでしょ?
私はあなたを好き。あなたも私を好き。
だからあなたを食べさせて。あなたの心まで永遠に私のものにしたいの。
まずはあなたの肢体を千切り、お菓子のようにボリボリ食べたいわ。
骨の周りの食べにくいお肉が特においしいの。
私はね、大好きなあなたを徐々に食べていくの。
そうして頭の先から足の先まですべてが私のものになるの。
これでもう何も怖いことなんてないはずだわ。だって一心同体ですもの。
でもやっぱり顔は最後に残しておくの。
世界で一番幸せな私をあなたには一番身近で見ていてほしいから。
最期まであなたの目で見ていてほしいから。
でもあなたの血が噴き出して止まらないから、
せっかくのデートのために選んだ新品のお洋服が汚れてしまったわ。
けれどね、今はお洋服に付いた血さえ愛おしいのよ。
あなたの色に染まって私はもっと美しくなるわ。
動脈の赤い血は紅に、静脈の黒い血はアイライナーにするの。
今の美しくなった私をみて、喜んでくれているかしら?
最後は頭がい骨を割って、
空けた脳味噌にストローをさし、食後のデザートとして飲むわ。
私と一緒になろうとするとき、あなたの歓喜の悲鳴がきこえるの。
私は最高に幸せ。あなたも一緒になれて幸せでしょ?
これは本当に幸せなことよ。
あなたは私の一部になっているからずっと離れることはないわ。
私はあなたと一緒に生きていく。
健やかなるとき病めるときも一緒なの。
私が死ぬまでずっと離れることはないのよ。ほら、幸せでしょ?
これで私とあなたは世界で一番幸せよ。
ちょっとそこのあなた、さっきから私たちを見ていたわね。
私と最愛の人が一緒になるところ、ずっと見ていたわね。
気付かないとでも思ったのかしら?
でも、私は世界で一番幸せなの。
だから、あなたなんてどうでも良いの。
私は優しいから、あなたにも幸せが訪れますように…って願っているわ。
あら、あなたもよく見ると結構良い感じの人ね。
今度、一緒に食事でもどうかしら?
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