色づいた
路面に埋まる
花もほのか
匂いかすめる
朗らかに
平地も撫ぜる
遠くの風
散りばめてゆく
凛とたつ木々草花
濡れては還り
瑠璃色の空へ昇る
をかし儚し憂き世
我が世誰(たれ)ぞ常ならん
かなしくも
黄泉へといざなう
誰(た)が為にもあらず
憐情をどうか愛(いと)し
その花へ
摘み採る色葉は
眠るまで咲く
啼き濡れた
楽園の葉は
夢幻の天(そら)
泡沫に散る
居待ち月
野山を越えて
落ちる薫り
暮れ明かしてく
焼き尽くすような炎
瞼閉じさせ
けふ(今日)もまた夢をみせる
不思議儚し浮き世
このをかしげな景色を
描くなら
手探り筆取る
明日を願いましょう
咲き乱れる花びらが
綺麗だと
夢見る言葉が
芽吹く明日を
みごとなりと
しらくも
ゑがおあふる
ひねもす
もがくだけの
せかいも
すがたをあらわす
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