大好きだった玩具を壁にぶつけて粉々にした
無いと生きていけないと思っていた宝物を
ひとつひとつゴミ箱に捨てていった

なんてことは無い

手のひらが空っぽになっても僕は呼吸をしているんだ

全部失っても 僕は地面を蹴って走れるんだ


僕が悪いと指さす人間を夢で殴ってやった
日常に繰り返す憤りと腹立たしさを
丁寧に折りたたんでシュレッダーにかけた

なんてことは無い

良い人になろうとするから胸を痛めるんだよ

人間なんて ずるくて醜くてそれで良いんだ



鏡を見てみなよ そこに何が映る?

天使様かお釈迦様か?

嘘だろ、ただ悔し涙で汚くなった自分の顔だろう



自分で繋いだ首輪で絞まってしまった喉で
カラカラな声しか出せないだけだ

臆病で寂しがりやで卑怯で誰かを妬んで
そんな自分に嫌悪する繰り返し


だから捨ててしまえば良いのに 全部
大切なものなんか実は必要じゃなかったんだって

驚くほど身体は軽くなって
飛んだら誰も手の届く事ないところまで行けるよ


なんてことは無い

良い人になろうとするから胸を痛めるんだよ

人間なんて ずるくて醜くてそれで良いんだよ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

臆病な君に捧ぐ

社会の中で、色々な人と関わっていきます。
自分がどんどん嫌な人間になっていって、こんなの自分じゃないと悲しくて
人に嫌われたくないと色々と我慢して…
そんなのエゴだと思うけれど、悔しくて涙を流している君に「自分が理想とする自分になるのはとても大変な事なんだ」と言いました。

ずるくても良い、卑怯で、時には八つ当たりして
人知れず後悔している君を知っているから、良い人にならなくても良いんだ。

閲覧数:79

投稿日:2009/09/24 01:36:01

文字数:496文字

カテゴリ:歌詞

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