夏の隙間に

歌:初音ミク
作詞 作編曲:キョーヘイ


窓から見上げた空はどこまでも蒼く
君と僕をこのつまらなく、狭い部屋から
連れ去ってくれるんだと疑わなかった
この部屋で迎えた3度目の夏が通り過ぎてく

照りつける光の雨、蝉の鳴き声は
「もういい加減にしてよ」と笑う君と
頬張る60円くらいのアイスに夢中な
僕は、荒れたこの田舎道を歩いてた

「まだあの駄菓子屋はあるのかな」と笑う君と
「まだ3年しか経ってない」と言う僕は
クーラーの効いた狭い部屋にふたりきり
窓から見える夏空を、眺めてた

もたれ掛かるベッドは、この世界と同じくらい
真っ白だったんだ

蒼空に飛び込んだ夏の隙間に
君が居た僕が居た、幼い日が
消えないよう、懸命に手を伸ばしたのに
叫ぶ二人の声は
届かないまま

オンボロ時計の動く音が響いてる
僕の汗は床に落ちて、消えてしまった
君を連れてった沢山の真っ白な悪魔は
また君の肌に傷をつけていくんだろ

「今日もまだ暑いよ」と
開かないままの目は
僕をまだ、覚えてるのかな

蒼空に飛び込んだ夏の隙間は
君が居た僕が居た、懐かしい日を
飲み込んで消してゆく
まだこんなにも、君を覚えてるのに
叫んでるのに

窓から入る風は君の髪を揺らしていった
いつの間にか君より僕は大きくなってた
壁にかかった制服には、シワも何一つ無くて
僕は、そっと
君を抱き寄せたまま目を閉じたんだ

蒼空は変わらずに君を照らした
抱きしめた君はただ、笑ってたんだ
隠してたこの想いはせめて君へと
届くように、届くように

「大好きだ」って

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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夏の隙間に_歌詞

ニコニコ動画に投稿した「夏の隙間に」の歌詞です

閲覧数:475

投稿日:2018/08/03 20:07:10

文字数:671文字

カテゴリ:歌詞

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