曇り空の下
透明な雫が
曲線を描いて
白く柔らかな頬を伝う
君に触れていたい
君を見つめたい
他のものはすべてなくしてもかまわない
閉ざされた世界
僕に見えなかった未来
「君が好き」
そう言ったのは嘘
君の事
愛してたのも嘘
僕からの最後の卑怯な想い
君への最後の最低な嘘
雨は降り出して
君の左肩と
僕の右肩を
静かに冷たく
濡らしていく
次の誰かを
もっと上手に愛するためのに君と出会った訳じゃない
だけどこの手が
その涙に今 触れないのは何故?
雨上がり
遠ざかる背中は小さくて
すぐに見えなくなる
「君が好き」
最後の卑怯な想い
君への本当のさよなら
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