『天狼の煙』
作詞・くさびん

どうして泣いてるの？
怖いことでもあったのかな？
僕には分からないから
おじいちゃんに聞いたんだ
返事は聞こえないけれど

昇る煙を眺めて
青い空に問いかける
「次はいつ会えるのかな？」
「いつまでも見守るからね」
そんな言葉が聞こえた気がした

あれから10年経った
変わらないこともあるけれど
僕らは変わってくから
おじいちゃんに聞いたんだ
いまだ答えは来ないけれど

進む雲を眺めて
広い空に投げかける
「いつになれば会えるかな？」
「いつまでもここにいるよ」
そんな言葉はもう聞こえない

結んで開いては繰り返し
裂いて纏めては繰り返し
食べて吐いては繰り返し
起きて眠っては繰り返し
泣いて笑ったら繰り返し
恵んで奪ったら繰り返し
直して壊したら繰り返し
信じて騙したら繰り返し
でも、生きて死んだら

あれから30年経った
笑えないこともあるけれど
僕らは止まらないから

昇る煙を眺めて
青い空に問いかける
「そっちは元気ですか？」
空を仰いで今日も生きていく
今日も生きていく

「これからも見守るからね」
そんな言葉が聞こえた気がした