「おひさまとおつきさまはどうしてかわりばんこなの？」
首をかしげる幼きキミの
ふしぎ　ふしぎ　と出てくる言葉

どうして一緒じゃないのかな？
けんかでもしちゃったのかな？

おひさまは泣いてるよ
おつきさまは眠れないよ
本当はさみしくないのかな？

「ううん、一緒じゃなくても仲良しなんだよ。」
とまどいながらつたないボクの
せいいっぱいのキミへの言葉

ふたりはみんなが大好きで
かわりばんこで見ていたい

雨と光は大きくなるために
夜はみんなが眠れるように
さみしくたってみんながいるよ

「でもね、なんだかかわいそう。」

手をふりながらキミは言う
「おはよう、おやすみ、またあした！」
おひさまも　おつきさまも
おっきな声でごあいさつ
そしたら元気になるんだよ

手をつなぎながらボクは言う
「ありがとうっててれてるよ」
夕焼け雲はてれかくし
うつむきながらもごあいさつ
明日はいっぱい元気だね

キミが首を傾げた日
もう覚えていないかもしれないけど
今日もキミはボクに手を振っている
「おはよう、おやすみ、また明日。」
元気だって伝わってるよ