大人になる度に夢を見る
叶わないけど
夏葉枯れ落ち土に還る
あぁこんな季節だったかな
思い出というには儚くて
弱い私だ 今更になって詩を書いたよ
初恋の君のために
出会ったあの日はどきどき胸が苦しくって
伸びた手は夕焼けに攫われ消えた
眠れなくなる夜にはまた夢を見させて
時間が忘れさせてくれると嘘はもう吐かないから
子供の頃の恋だと笑われるだろうけど
今も君の記憶の奥でひっそりといさせて
遠回りをして帰ってたあの公園の
二人で過ごしたあのベンチも
今はもう無くなったけど
忘れることのない胸の音だけは今でも確かに
生い茂る雑草の上で残ってる気がしたんだ
あと少し勇気があれば変わっていたのかな
今、誰と幸せになっているのかな
さよならと笑う君は白昼夢の幻想だ
思い出すよ 嫌になるほど
何も変わらないのに
君がくれた赤い花はまだ枯れはしないで
空の花瓶越し 透明な一線を描いた
眠れなくなる夜にはまた夢を見させて
両の手には拭えぬ雨に涙溢れちゃうから
本当に君のことが大好きだったから
ずっと夢の中でもいいから
イチバンでいさせて
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